こんにちは!
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。
5月28日に表題の動画を公開させていただきました。
こちらの作品は、「ふじのくに#エールアートプロジェクト」という助成事業により作られました。
以前にも一度コンサートでは演奏したことがあったのですが、一部挿入していた曲があったり、1stトランペットが朗読しながら演奏する形態だったので新たに改定し、完全版として公開させていただきました。
オリジナルの楽曲で朗読付きとなると、やはり思いつくのはプロコフィエフの「ピーターと狼」ですが、スタイルとしてはそこからヒントを得ました。
今回朗読していただいた佐藤美奈子さんは声楽家としてご活躍されている方ですが、
以前CASA BRASS ENSEMBLEの公演で「ピーターと狼」を演奏したときに朗読をお願いした経緯もあり、その時の朗読が本当に素晴らしかったので是非色んな方に見ていただきたいという想いもあり今回も朗読をお願いしましたところ、快く引き受けてくださり、そして収録時も全曲通しで収録したにもかかわらず、一言も間違えることなく素晴らしい朗読をしてくださいました。
CASA BRASS ENSEMBLEは静岡県在住のメンバーで構成されており、
そして朗読の佐藤美奈子さんも静岡県在住です。
静岡の素晴らしい音楽家の仲間たちを是非全国、世界の方々に目にしていただきたいという思いで今回のプロジェクトに応募したところ、採択していただき無事公開する運びとなりました。
さて、この「3びきのくま」の楽曲について少し解説したいと思います。
構成としては2部構成の曲になります。
前半は3びきのくまたちの生活と、森に迷い込んだ女の子の登場。
後半は3びきのくまたちと女の子の鉢合わせです。
前半では、それぞれのキャラクターの音楽がお話に合わせて登場します。
お父さんぐまのテーマはチューバ、お母さんぐまのテーマはトロンボーン、小さなくまの子のテーマはトランペット、小鳥はピッコロトランペット、人間の女の子はホルンが演奏します。
後半ではそれぞれのキャラクターのメロディが混じり合って形を変えて登場します。
基本的にはお父さんぐまのテーマが中心となって構成されています。
また、この曲の中にはベートーヴェンのようなモチーフがあったり、モーツァルトのようなサウンド作りをしている箇所があったり、もちろんプロコフィエフのような場所もあったり、色んなクラシックの作曲家の要素を出しました。
私はポップスやジャズの楽曲も書きますが、あくまでこの作品はクラシックとして楽しめること、子どもたちにクラシックを身近に感じてもらいたいことなどを考えてこのような作品に仕上がりました。
朗読の脚本も、3びきのくまの絵本を色々読み比べ、本当はくまの名前が違うんですが、より親しみやすく、奏者の名前とリンクさせてアレンジしました笑
内容はだいたい同じなのですが、子どもたちが聞いたときにわかりやすく現代風の言い回しにしたりしています。
この楽曲の楽譜をそのうち世の中に出せるといいなあと思っていますが、脚本と楽譜をリンクさせるのって難しいですね・・・。
自分で浄書するのがちょっと大変そうなので、浄書家さんにお願いできるようになったら世の中に出したいと思います。
そして、今回この動画を作るにあたって撮影、録音、編集全てをやってくださったのが柴田康善さん。
テロップも可愛らしく、そしてアンコールまでの流れなど素敵に編集してくださいました。
ありがとうございました。
まだご覧になっていない方は是非こちらの動画を見ていただけると嬉しいです!
身近に小さなお子さんがいらっしゃる方は是非お子様と一緒にご覧になってください♬
ではまた。ばいば〜い!