個展終了しました【やっと報告】

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こんにちは!
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

岩田恵子個展I〜全部いわたコンサート〜終了いたしました。

報告が1週間遅れました笑
この1週間疲れていたのと他の仕事が色々あったので全くブログに手が回りませんでした。

まだご視聴いただけているようなので、ライブ版と完全版(配信の遅延等がない録画)の両方をまだ公開してます。
ライブ版は多少の音飛び、音ズレがありますが、リアルタイムのチャットが見られるのでそのへんも楽しみながら見ていただけるとおもしろいかもしれません。

今日はちょっと色々振り返りながら記事を書ければいいなと思います。

色々たくさんご感想をいただきました!

もっともっとたくさんいただいてたんですが、見失いました笑

あと、大学の同期のオギチョフこと荻原くんがすてきな感想を書いてくださいました!

全部いわたコンサート視聴
彼女がこうした進化を遂げるとは誰が想像しただろうか。...うん、多分薄々感じていた人は多いと思う。岩田恵子氏のことです。敢えて「トランペット奏者の」という肩書きを付けずに紹介しますが、先日2月19日に

いやはや。本当に嬉しいです!

オンラインでご覧になった方も、会場にお越しいただいた方もたくさんたくさんありがとうございます。

Contents

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今回やったこと。

今回のコンサートでやったこと。
1.1人完全解決型のコンサート
2.人前で多重録音
3.動画と生演奏のミックス
4.ドラムとトランペットの同時演奏
5.生で見ても動画で見ても面白いコンサート
6.前説(影アナウンス)が動画、しかも歌

今回のコンサート、そもそもは「舞台上が感染症対策するために1人で解決させる」ということでした。

よく考えたら普段から自分で編曲するし、作曲するし、トランペットも吹くし、ピアノも弾くし、MCもするし、企画もするし、運営もするし、印刷物も作るんで、自分ひとりでやれるんじゃないか?と思ってしまったことが始まりでした。

後にそれは激しく後悔することになるのですが・・・笑

そして「動画と生演奏をミックスする」という、今までのクラシックのコンサートではあまり試みのない(やっていた団体があるのは知ってます)ことをするのが、まあ今の時代っぽいかなと。

なんていうか、最近の花火大会みたいな事がしたかったんですよ。

音楽に合わせて花火を打ち上げるじゃないですか、最近の花火大会。
あれをやりたかったんですよね。
音源と生の共演。

カラオケと言ってしまえばそうなんですけど、昨今YouTubeで多重録音がいっぱいある中で、それと生演奏をごちゃまぜにしちゃうっていうのがしたかったんです。

あとは、数年前聴きに行ったトロンボーン村田陽一さんのライブ。
お一人でループマシンを使って曲をその場で作るっていう手法。
あれを見た時衝撃を受けたんですよね。こんなことができるんだっていう。

私はまだまだ経験がたくさんないので、その場で即興で作るっていうのはできないんですが、

それに近いことはできるかなと思ったんです。

あと、トロンボーンは音域が広いんですが、トランペットは音域に限りがあるので、やるとしたら自分がピアノを弾いたりするぐらいしかないかなあというのもあったんで、予め収録したものに生でミックスする、という方法を考えました。

それにしても作りながら試行錯誤しました笑
生音が入っても違和感がない作りにしたかったし、音だけでなく見た目にもちょっと皆さんの脳内をバグらせてやろう、ぐらいに思ってたので、そういう意味では結構いい感じにバグったんじゃないかと笑

ピアノを弾くっていうのも一種のサブリミナル的な意味があって、

1曲目にピアノを弾いている(ていの)動画を出す、2曲目に実際その場でピアノを弾くことによって、その後の曲のピアノが全て私が弾いているように見える(実際は打ち込みが多い)っていうのもそうです。

コンサートが進むにつれて、ちょっと感覚が麻痺するような面白さを作ってみました。

世の中いろんな形のコンサートがある中で、
「1人完全解決型」
のコンサートをした例が他にあまり見当たらなかったのと、

生で見ても面白いし、ネット配信で見ても最初から最後まで面白いものを作る

ということをコンセプトとして作っていきました。

1人完全解決ということは、もちろんMCも自分です。
なので、MCを事前に録画し、それを曲間に流しました。
喋ってる内容はおそらく本番その場で喋っても同じ内容だったと思う感じにしました。

合間のMCを動画にすることのメリットとして
・自分が休める
・ライブ配信のチャットの内容を確認できる
・配信の状況がわかる
ということが挙げられます。

これはとても大きい。
MCも台本をちゃんと作れば外注することもできますしね(しないけど)
何よりその場で喋らないので最高の感染症対策になります。

ライブ配信のチャットを確認することで、配信の状況もわかります。
動画がちゃんと流れているか、遅延はないかというのも確認できますしね。

そして今回、本編より力を入れたのが「前説動画」です笑

前説動画は「密ですの歌」というものを作りました。
車の運転中に思いついた歌です。
ミとdes(レのフラット)で密ですになるなあとほんのり思ったことを実現してみました笑

演奏中の注意などを動画にすることで耳だけの情報でなく、目からの情報として入ってきますから、お客様に確実に届きます。
イラストを入れることで更にわかりやすくなります。
これ、これからの時代やる人が出てくるんじゃないかなあと思ってます笑
(先んじでやっておいてよかった!)

しかも、人前で歌ったことがないのに突然歌を自分で歌うという暴挙にも出ました笑

イメージとしては映画館の「映画泥棒」みたいなやつですね。
あれすごくいいと思うんですよ。
目と耳から情報が入ってきますし、またキャラクターも個性的で一度見たら忘れないですからね〜。

そしてメイン?ドラムの同時演奏ですね笑
後半はガチタンバリン奏者の大石竜輔さんに入っていただきました。

これはチャールダッシュのときですね。
これまたタンバリンが素晴らしかった。
いわたもこまつさん使用でピアノとトランペットを吹きました。

遊びでやってたことを、全部ステージで披露してしまうというまあ極めて「ゆるい」コンサートだったんですが、それはそれで結構大変で、色々苦労もありましたがなんだかんだ1週間経ってみて「楽しかった!」と思えるコンサートでした。

ご来場いただいた皆様、そして配信でご覧になっていただいた皆様に本当に感謝です。

今回やったことその2

今回チケットの販売の仕方を今までと変えました。
それがBASEでのチケット販売です。
もちろん、手数料は取られるのですが、事前に購入する時に便利なこと、キャッシュレス決済ができることというのがとても大きかったです。

手売りの分もありましたが、ほぼほぼ皆さんBASEでご購入してくださいました。

こちらとしてもご来場いただける方がわかりましたし、直前までBASEで購入できるようにしてあったので皆様ご協力いただきありがとうございました。

ぶっちゃけ、チケット販売サイトに委託するより楽です。
もちろん配送するなどの手間はかかりますが、色んな意味でとても助かりました。

当日受け取りという手段もできるので、置きチケットにも対応できますし、リストになっているので準備漏れがないかというのも確認できます。
何よりやっぱりキャッスレス。
当日受付での手間が省けるというのは大きいです。

電子チケットも考えましたが、ちょっと静岡という田舎ではまだまだ受け入れまでに時間がかかることと、私自身が紙のチケットのワクワク感がとても好きなので、紙のチケットは当分続けていこうと思います。

フライヤーは人に渡したりどこかに置いてもらうにしてもたくさん刷らなくてもいい感じでした。
まだたくさん余ってます笑

それから、当日のプログラム。
片手で持てるA4三つ折りサイズにしました。

この小ささですよ。
イメージとしてはディズニーランドのショースケジュールのパンフレット。
個展をより楽しんでいただくためのガイドとして作りました。

実はアンケートもハガキサイズにしました。
すごく小さいです笑
これにAmazonで買ったカラフルなゴルフペンをつけました(感染症対策のためお持ち帰りいただきました)。
このカラフルなのをもらえるのもちょっとしたささやかなプレゼントということで。

かわいい。
蛍光カラーなのもいいです。

アンケートって本当は別にいらないんですけど笑
今回は感染症対策のために用意しなくてはならなかったので質問もなかなかにふざけた内容にしました笑
答えの欄に □神のお告げ とか、□全米が泣いた とかあります笑

これ、ちなみにちょっとしたアドバイスですが、最初の方にちょっとふざけた答えの欄があったりするとアンケート答えてもらえますよ笑
真面目なアンケートも答えますけど、「なんだこれ?」って思っていただくって大事なことなので、私の作るアンケートはこんなしかけがいっぱいしてあります。

こういう小ネタは多いんですよ。
いかにして人を動かすかっていう心理学的な要素があると更にいいです。

コンサートを自主開催する方の参考になれば。

あと、これは意図してやってるわけじゃないんですが、
意図してるみたいにこれから見えちゃうかもしれないんですが、
これはあえて言いますが、

ストーリー性って大事です。

ほんとに私は意図してやってないですよ笑
そういうことを意図的にやる場合は自分のコンサートより人のコンサートのプロデュースをした場合にやると思いますけど。

コンサート開催を決めたところから、準備、本当に疲弊してる時もライブ配信をして色々お話して、逐一TwitterとYouTubeでお話させていただきました。

そういうのって、狙ってできることではないんですが、ある程度のストーリー性になったのかなと今になって思います。

でも、そうやって私の場合逐一色んな方に報告してきたおかげで、このコンサートを応援していただけたと思いますし、苦しい時にSNSで皆さんが支えてくださったのが本当に心の支えになっていました。

戦略的に動くのがいいとは思いつつ、
私の場合そこがちょっと詰めが甘いところでもあるので、
今回のことを糧にしなくてはならない部分はたくさんあります。

でも、感情的なストーリーでなくても、準備の様子、選曲の背景、どんなことが起きるのかワクワクするようなストーリー性っていうのは大事だと思います。

SNSでたくさんの皆さんと交流できたことが、私の場合ストーリーとして要素が加わりましたし、そこで皆さんと本音のやりとりができたことが今回たくさん再生していただけたことに繋がったのかなあなんて思います。

かゆいところに手が届くコンサートづくり

これは今回のステージマネージャーをしてくれた私の弟子がずっと口を酸っぱくして私に言ってくれていたのですが、「当日から逆算して考える」っていうのがとても大切だと思います。

私も人にアドバイスする時は同じことを言ってますが、いざ自分のこととなるとできないんですよね〜これが!笑

結局当日帰る時に何を持って帰るか、というところから逆算をスタートさせました。

ゴミを持って帰る・・・ゴミ袋が必要
差し入れを持って帰る・・・受付での受け渡しなのか、お花を頂いたのはどうするか
荷物をしまう・・・台車が必要かどうか
演奏会が終わる・・・影アナは入れるのか
本番をやる・・・必要なセッティング表・詳細なタイムテーブルが必要

とまあこんな感じですね。
本番にどんなことをしたいのかによって配線や物の置き方が変わりますし、
MCをどうするかによっては事前に下調べや準備が必要で、今回の場合は収録、編集も必要でしたし、
それを当日のタイムテーブルに載せるためには少なくともこの日までに動画を完成させなければいけなくて、などなど。

よくよく今までのコンサートを思い返して、当日何がなくて焦るのか、何があると助かるのか、など本当に細かい準備が必要です。

いつまでに何があるといいのかというのを逆算して締め切りを作っておくと楽ですね(白目)

これに関しては本当にスタッフをしてくださった皆様に感謝です(ごめんなさい)

結果としては反省点はいくつもあるんですが、
ある程度当日までに準備できることはできた・・・気も・・・します。

それから、「自分が観客の目線になる」というのも大事です。

自分が配信を見ている時、どんなことが起きると楽しいのか。
自分が客席で見た時に、どんなふうに聞けると楽しいのか。

実はコンサートが終わったあと「スマホを見ながら演奏会が聞けるのが楽しかった」とか、「写真が自由なのはいいよね」と言ってくださったのですが、
これは数年前から自分の主催するコンサートでは試験的にやってきたことで、
小さな子が演奏会に来ることに対してのアナウンスや、スマホを見ることも写真を撮ることも、主催者側がわかりやすいアナウンスをすることでトラブルを回避できたりします。

「密ですの歌」の中に子供さんへの注意喚起や撮影のことに関してのアナウンスが入っているので、好きなように真似していただいて大丈夫です笑

要は主催者側がどんなコンサート形式にしたいのか、お客様にどんな行動をとっていただきたいか、というのはきっちり明記しておくということが必要なんです。

もちろん、厳格なコンサート形式であればそのための注意喚起は必要です。

私は広く色んな方に楽しく聴いていただいて、ホールに入った瞬間からホールから出る瞬間まで楽しくしていただければそれだけでいいのです。
厳格なコンサートは自分にはできないことなので笑

自分は落ち着きがなくて、演奏中にソワソワしてしまうのでスマホ見れるだけでも違うんですよね〜笑

って、全てを真似してって言いたいわけではなく、
こういうコンサートも有りなんじゃないの?っていう形を実現してみました笑

1人で伴奏してトランペット吹いて、ドラムも叩いてMCもやって、動画も作って多重録音して、編曲して作曲する。
そんなコンサートが世界にひとつぐらいあっても面白いかなっと言う試みです笑

スマホ見て読み上げるコンサート笑

多重録音動画とドラムとトランペットでボレロとか

ピッコロも多重録音と重ねるのも面白かったなあ。
そしてピッコロがベルを交換したのがものすごく良くて、これだけは常に絶好調で吹けた。
そのへんの話はまた別記事で。

ガチタンバリン奏者大石さん。
すごく繊細なタンバリンでした。
また面白い現場で共演したいですね〜。

ピカピカに磨かれたコルネット。
最後に登場しました笑

写真は全てTwitterのフォロワーさんが撮ってくださったものです!ありがとうございます♬

個展IIは・・・?

ありがたいことに、本当に色んな方からご好評をいただき「個展IIはいつやるの?」と言われますが、
全く予定しておりません笑

でも、個展としてやりたかったことはまだまだあるんです。
今回決めてから実行するまでの期間が短かったのでこういう形で全部ひとりでやりましたが、

やはりゲストの方には来ていただきたいですし、

そしてまだ発表したい作品はたくさんあるので、

来年のホールを予約しようかどうしようかいま考え中です。

自分としては、当初意識していなかったのですが、終わってみて皆さんからの感想を読んで、
「あれ?今まで誰もこういうことしてこなかったんだ」
と思うような、どこにもない、私にしかできないコンサートを作れたと思うので、

また新たな挑戦をしつつ考えていきたいなあと思います。

そして、ステージは自分ひとりで乗り越えましたが、

このステージを作るためにはスタッフの皆さんがいなかったら実現しなかったことです。

コロナ禍で情勢が見えない中、快く手を挙げてくださり、色々していただいたスタッフの皆さんが動いてくださったおかげで開催することができました。

そして来場してくださったお客様、配信で見てくださった方々、投げ銭をしてくださった方々、家族の協力のおかげで盛り上がることができましたし、

何よりこの個展のテーマであった「ルーツ」である各先生方、私の人生にたくさん関わってくださった皆様のおかげでもあります。

私にインスピレーションを与えてくれた「れいのるズ。」の仲間たちがいなければ「亡き王女のためのパヴァーヌ」も「川の流れのように」も生まれてこなかったですし、ピアノを始めた時に手ほどきしてくれた亡き叔母、私にのびのびと音楽を楽しむことを教えてくださったピアノの先生、そして今現在一緒に音楽を作ってくれるCASA BRASS ENSEMBLEのメンバーの皆さん、本当にありがとうございます。

SNSの向こうの皆さんも応援して下さってありがとうございます!
これからも仲良くしてね笑

すべての人、事柄に感謝したくなるコンサートになりました。

でも、これで終わりにはしませんよ笑

また、やります!

次は更に新しい挑戦ができるように今年も走り抜けたいと思います。

では、また!
ばいば〜い!

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