高い音を出したい(けど楽して身につけたい)

トランペット

こんにちは。
辛いものが大好きな私ですが、昨日「超暴君ハバネロ」を食べながら「もう辛いもの食べなくてもいいかな」と思ったいわたです。
どっちなの・・・

生徒さん
生徒さん

高い音を出すコツを教えて下さい!

ハイ、TikTok配信で受ける質問No.1です。

これ、たぶん多くのトランペットを吹いている人が知りたいことだと思います。
今日はそれについてちょっと解説したいと思います。

まず、結論から言うと

いわた
いわた

高い音が怖くないって思うことです(^^)

この1言になります笑

高い音については色々と動画やブログにも出しているんですが、まあまたちょっと解説したいと思います。

Contents

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高い音ってどうやって出てるの?

そもそも、高い音というのはどういう仕組みで音が出てるんでしょうか?
私はそれについて考え始めたのはもう何年も前の話ですが、ロボットがトランペットを吹いているのを見たときです。

いやあ、これホントにすごいですよね。

これを見た時に思ったんです、「あ、ちゃんと物理的に音が出る仕組みがあるんだな」っていうのを。

いわゆる「気合い」とか「根性」で出してるんじゃないんですよね。
数値化できる「空気の量とスピード」と、効率よく振動できる唇の状態とか、そういったものがすべて数字になっているわけです。

「ロボットだから当たり前じゃねーか!」
って思うかもしれません。
でも、つまりロボットでできるということは仕組みが解明されてるので、人間にも可能ってことなんですよね。ちょっと無理矢理ですけど逆説的に考えてみました。

で、ロボットの人間と一番大きく違うところは「感情がない」ってことなんです。
この動画のロボット君の跳躍を見るとすごくわかるんですが、全く躊躇なく低い音から高い音への跳躍が行われてるんですね。
つまりこの時私が考えたのは、「感情がなければ物理的にこういう跳躍は可能」ってことです。

ちゃんと適切な息のスピード、感情に振り回されない唇の状態があれば高い音は演奏可能なんだと思ったんです。

では普段あなたはどうやって高い音を出していますか?

さて、ここで考えてみてください。
あなたが高い音を出そうとする時、どんなことを考えていますか?
また、身体はどんな状態になっていますか?
高い音が出ない時、どんな状態ですか?

まず、高い音を出すためには「自分を観察すること」がとても大切になってきます。
自分の状態がどういう状態なのかを知ることからスタートします。

高い音が苦手だったときの私は、こんなことを考えていて、こんな身体の状態になっていました。

・ああ、このあと高い音が来るんだよなあ、出したいなあ、でも外れたら嫌だなあ
・また高い音出なかったらどうしよう
・何とかして高い音を出さなくては
・どんな手段を使っても出したい

まあ実際にこんなことをしっかり考えてるわけじゃないんですけど、言語化するとこんな感じ笑

体の状態は

・グッと唇を閉じる
・息のスピードを上げようと思って息の出る量を制限する
・なんなら息を止める
・タンギングは怖いからしない

みたいな状態だったわけです。
なんか思い当たることはありますでしょうか?

ここでこうならない人ももちろんいます。
そこは骨格や唇の状態などによってここまでにならない人もいます。

でも色んな生徒さんを見てきて、高い音になった時「息を止めている」人はすごく多いです。

そもそも、楽器は「息を流すことで唇が振動して音が出る」ものですよね?
それが、息そのものを止めてしまったり、振動するはずの唇にギュッと力を入れてしまうと
「出る音も出ない」ですよね。

人間って経験したことのないことに関して、恐怖を感じるようにできてるんです。
なので、高い音という未経験の世界を目前にすると自動的に力が入ってしまうことが多く起こります。
つまりこれが「高い音が怖い」という状態なんです。

高い音が怖くなくなるにはどうしたらいいか?

さて、表題に(けど、楽して身につけたい)と書きましたが・・・

一番簡単に身につけるのはこの「高い音が怖いという気持ちを捨てる」ということです。

「そんな簡単に捨てられるならとっくに捨ててるよ!」
と思われる方もたくさんいるでしょう。
でも、これがわかることが一番簡単にあっという間に高い音が簡単に出るようになるんです。

ロボットもそうですが、私の周りにいる高い音が得意な人たちっていうのはよくよく観察していると本当にスラスラっと吹いています。
全くそこに恐怖もないし、余計な力も入っていません。

自分もそうなる!と決めるのが一番早いです笑

というわけでそれが難しいなという方のためのアドバイスをひとつだけ書きたいと思います。

■どこからでもスケールの練習

どこからでもスケール。|いわたけいこ。@らっぱと作編曲家
こんにちは♬ 今朝は暖かさと雨による暗さもあいまって、 家族全員寝坊しました笑 みんな間に合ってよかったです笑 今日はトランペットの練習の話。 皆さんは、普段スケール(音階)の練習はしていると思います。 いわゆる、「ドレミファソラシド」の練習です。 音楽にとっては基本なので、おそらく誰もが必ず練習するんじゃないかと思い...

↑まずはこちらを参照にどこからでもスケールをできるようにしましょう。
ポイントは、
・音が出なくても息・指を止めない
ただそれだけです。

高い音に差し掛かった時に、うまくいかなくても同じ息の角度、スピード感でそのまま行って返ってきてください。
その時に、「どこの音から自分に変化があるか」というのをよーく観察してみてください。

自分が息を止め始める音はどのあたりからか、どのあたりの音から力を入れたくなるか。
違う音が出てしまっても指はきちんと動いているかどうか。
間違えた瞬間吹くのをやめていないか。

これをひたすら観察して、できるだけ「スタートした音の息の角度、唇の状態」をキープしたまま息のスピードを必要となった時に上げて吹く。
というのを意識します。

本当に、ただこれだけです。

私の生徒さんたちはわかってると思うんですが、みんなこれでちゃんと高い音が出るようになりました笑
そしてこの練習をずっと継続して、どんどん高い音に上がっていくだけなのです。

ただし、ここで注意点があります。
それは日頃から「息のコントロールのトレーニングをしていると更に効果が高い」ということなんです。

日頃からロングトーンで息のコントロール、筋肉の使い方などを意識することで、より「息のスピード」にフォーカスできるようになります。
実際、息のスピードも目に見えるほどの変化ではないのです・・・ちゃんと息を維持するコントロールする筋力があればスピードに関してはあまり考えなくてもいいのです。

本当にこれだけです。

人間は省エネしたい生き物です

さて、ここまで書きましたが、人によってはもうここまでで効果がある人もいるでしょう。
ですが、私も含めだいたいの人は「省エネしたい」生き物です。
楽してうまくなりたいですよね〜笑

でも失敗を繰り返してそこから自分で検証して、自分をよく観察して、どうやったら改善するかを

ひたすら考える

っていうのが一番大事なことなんです。

ヒントは情報社会ですので、色んな所に落ちています。
知識は簡単に手に入る時代です。
だけど、結局上手くなるのは他人の力じゃなくて自分の力なんです。
ひたすら自分に向き合うのが簡単にうまくなるコツだと思います。
わからなくなったらいつでも配信にどうぞ。

ではまた。ばいばーい!

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