こんにちは♬
毎日がギリギリいっぱいないわたです。
これも最近TikTokでよく受ける質問です。
緊張しないためにはどうしたらいいですか?
これとっても多いですね。
特に最近アンサンブルコンテストであったり、ソロコンテストであったり、人数が少ない編成での本番になると緊張して音が出なくなったり、膝が震えてしまったり、色々ありますよね。
かく言う私も膝が震えることについて真剣に悩んだこともありました。
ちなみに、大前提として「緊張しないようにする」ことはできません笑
緊張は、します。
どんなに場数を踏んていても、緊張はします。
ただ、その緊張を「どういう感情にあてはめるか?」ということが大切になってきます。
緊張をどんな感情にあてはめていますか?
さて、ここで大事なのは「緊張をどういう感情に当てはめるか?」と書きました。
あなたは、緊張する、という言葉に対してどんなイメージを持っていますか?
「緊張したらどうしよう」
「緊張して音が出なくなってしまわないだろうか」
「緊張していつもどおりにできなかったらどうしよう」
「緊張して足が震えてしまうのが怖い」
こんなイメージを持っていませんか?
さて、そんな方からは信じられないかもしれませんが、こういう感情を持つ人もいます。
「緊張してる!ゾクゾクするなあ!」
「おおお〜、緊張感きた!楽しみー!」
「うん、程よい緊張感だ。気が引き締まるね」
そうなんです。
同じ緊張でも、ひとによって感じ方が違うのです。
「緊張」に対してネガティブなイメージを持っている人と、ポジティブな印象を持っている人とではパフォーマンスの違いが出るのは歴然ですね。
そして、緊張というのはみんなするんです。
もちろん、しない人もいます。
そういう人は、緊張しなくなるほど、大舞台が日常になっている人の中に稀にいます。
でも、ほとんどの人は緊張するのです。
日常ではないことをするのですから、当然です。
大きな舞台で、観客が注目していて、ましてコンクールなどであれば審査されると思うと緊張するのはあたり前のことなのです。
緊張をポジティブに捉えるためにはどうしたらいいか?
緊張に対する考え方や感情の持ち方によってパフォーマンスが違うというのは前項でわかりましたね。
では、そういった「緊張してもポジティブに捉えられる」ようになるにはどうしたらいいかを考察したいと思います。
これは、簡単です。
「私は緊張しているのを楽しんでいる」
というのを1日5分声に出して言うだけです笑
「そんなんで変わるわけがない!」と思うでしょう?
これ、カウンセリングをしている友人が教えてくれたことなのですが、「自分へのポジティブな言い聞かせをする」というのは心理学的にもすごく効果があることなんです。
1日たった5分です。
ただし、しっかり声に出して言うので、例えば車を運転する人なら運転中に車の中で言うのもいいかもしれません。
学生さんなら自転車に乗りながらとか、勉強の空き時間などで部屋で言ってみたりもいいと思います。
お風呂のようなリラックスする場で言うのもとても効果があります。
ポイントは、「声に出すこと」なんです。
以前譜読みの話もここで書いていますが、声に出して音符を読むことがとても大事なのと同じように、こういった言い聞かせも声に出すことがとても大事です。
頭の中で言うだけではダメなんです。
声に出すことで耳で聞くことができ、それを脳内で理解するんです。
音読ってすごく脳内に入れるために効果があります。
2分ぐらいはただの言葉の羅列になるのですが、3分を超えたあたりからその言葉に自分の感情が乗るようになってきます。
5分経てば自分の言葉になります。
これを毎日繰り返したら、何か変わると思いませんか?
友達との会話の中で「緊張して音が出なくなっちゃったらどうしよう〜!」と毎日会話してたらどうでしょう?
それは、自分の言葉となってしまいますよね。
無意識なネガティブな言い聞かせを続けると、そうなります。
そう、ポジティブな言い聞かせを継続するのです。
これだけでも全然違います。
次項で具体的な緊張を乗り越えるための練習を提案します。
緊張してもいつもどおりのパフォーマンスができる練習とは
では、具体的にどんな練習をすれば緊張してもいつもどおりのパフォーマンスができるかをお話したいと思います。
それは、「絶対に止まらない(止まれない)練習をすること」です。
これね、しているようでみんなしていないんです。
練習していて、ちょっと出だしの音が失敗した時、どうしますか?
そのまま間違ったけど先に進みますか?それともそこで1回仕切り直してやり直しますか?
例えばスケールを練習するとします。
高い音に差し掛かった時に音がひとつ下に外れてしまいました、その時「あっ」と言って一旦止まったり、止まらなかったとしてもプップップとやり直して吹き直したりしていませんか?
それ、今すぐやめてください
間違えようが、音が出なかろうが、バテようが、まず「絶対に息、指、舌を止めない」というのを意識してください。
なぜこの練習が必要なのかというと、本番は何が起きても止まれないからです。
練習している時に、いつでもやり直せる、吹き直せる、という環境を作って毎日練習していると、それは「習慣」になります。
そう、いつでもやり直せる「習慣」を身に着けてしまうと、本番の時にそれができないので「緊張して、いつもどおりのパフォーマンスができなくなる」のです。
「でも止まらない練習だと、できないところはいつまでもできないままじゃないの?」
と思うかもしれません笑
でも、まず止まらないでやってみてください。
実はこれだけで、「ミスのほとんどが解決する」のです笑
それでもできない箇所があった場合は、ちゃんとその場所を覚えておいてください。
そこが何故できなかったのか、そこだけ取り上げて練習してみてください。
それは繰り返し練習であったり、自己分析であったり、基礎練習の問題かもしれませんし原因と対処法を考えて練習してあげればいいのです。
とにかく、自分が決めた箇所を練習する時、一度はこの絶対止まらない練習っていうのをしてみてください。
意外と、みんなうまくいかない時に止まるしやり直すんですよ、無意識に笑
よく生徒さんたちには言ってます。
「息を流すことで楽器は音が出る。ということは息を止めなければ音は必ず出る。指が正しいことでその音が出る。ということは、息を止めないで指が正しければ、その音が出る確率が上がる。舌を動かすタイミングが合っていれば、楽譜通りのアーティキュレーションで吹ける。それさえしていれば、例え1音ミスがあっても止まらなければその先は正しく吹けるかもしれない。けれど、1音のミスで全てを止めてしまったらワンチャンもなくなると思わない?」
たったこれだけのことです。
是非実践してみてくださいね。
ではまた、ばいばーい!