こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。
今年から中学生になったぴよ。
吹奏楽部に入ってトランペットをやりたかったのに、学校がなくてそれどころじゃなくて、部活も入部してないし楽器も決まってないぴよ。
でもトランペットやりたいぴよ!
すぐに吹けるようになるにはどうしたらいいぴよーーー!
あああぴよちゃん・・・。
わかるよわかるよその気持ち!
楽器がなくても、ある程度準備できるようにここで練習していこうね!
昨日ふと思ったんですよね。
私が中学生の時、吹奏楽部に入ることにしたのは友達の誘いだったんですけど、
吹奏楽部に入った以上「トランペットしかやりたくない!」ってぐらいトランペットをやりたかったんです。
毎日顧問の先生に「トランペットやらせてください!」ってお願いしに行ったのを思い出しました。
私の生徒さんの中にも、小学生からレッスンに来て「中学になったら吹奏楽部でトランペットやりたいんです!だから今から準備しておきたくてレッスンに来ました!」という子が過去に何人もいました。
これから何回かに分けて「この春からトランペットを始めたいと思っていた(小)中学生」が楽器がなくても始められるトランペットの練習記事を書きたいと思います。
是非たくさんシェアしていただけると嬉しいです♬
この記事を書いてる人。
トランペット奏者、様々なジャンルを演奏するマルチプレイヤーとして活動中。
レッスン経験は20年以上、超初心者〜上級者までこれまでにたくさんの方をレッスンしてきました。
吹奏楽部のトランペット指導もしています。
Contents
最初に知っておくといいこと
まずはじめに、1番大切なことを言いますね。
「トランペットは息を流したら音が出るとても簡単な楽器です」
これはずーっとずーっと、心の中に置いておいてください。
楽器としての歴史も長く、改良に改良を重ねて現代の楽器はとても音が出やすく作ってあります。
指使いも単純で、楽器のつくりもとても単純です。
誰でも挑戦できるとても簡単な楽器です。
これを楽器を長く続けてつまづいた時も、人に色々言われてどうしたらいいかわからなくなった時も、ずっとずっと心のなかに入れておいてください。
「息が流れると音が出る簡単な楽器」
です。よーーーく覚えていてくださいね。
決して「唇が振動すると音が出る楽器」と思わないでください。
「息が流れると音が出る楽器」ですからね?
ここがとっても今後のあなたのトランペットを吹くうえで大切なことなので今後も何度も同じことを言うと思いますが、つまづいたとき、何度でもここを見直してみてください。
トランペットが音が出るしくみ
上のことを頭において次の話をします。
トランペットの音が出るしくみについてお話します。
トランペットは大きく分けて「マウスピース」と「楽器本体」の2つに分かれます。
各部の細かい名称と一緒に見てみましょう。
マウスピースに唇を当て、息を流すと唇が振動し、その振動が本体に伝わって音が出ます。
それぞれのパーツの名称や、詳しいことはYAMAHAの「楽器解体全書」を読んでみるといいと思います。
トランペットは息を使います。どんな息を使うの?
まず楽器を持たずにできるひとつめの練習をしてみましょう。
トランペットは、とてもたくさんの息を使う楽器です。
普段、おしゃべりしているときと同じような息の使い方ではありません。
1番近いのは「大きな声で歌を歌っている」時と同じぐらい使います。
だんだん上手になると、おしゃべりするぐらいの息の量で吹けるようになりますが、まずはたくさんの息の使い方のトレーニングをしていく必要があります。
たくさんの量の息を使えるようになってくると、あとはだんだんコントロールできるようにしていけばいいだけです。
ただし、最初からおしゃべりする時の息の量しか使えないと、いざたくさんの息を使おうと思った時に身体に力が入ってしまって楽器が思ったように吹けなくなってしまいます。
まずはたくさんの息を使えるようにしていきましょう。
1. ではまず、大きく深呼吸をします。
吸うときは口を開けて4秒かけて大きく吸って、吐くのも同じように4秒かけて吐きます。
2. 次に同じように4秒かけて吸って、8秒かけて吐きます。
さて、ここでひとつめの4秒かけて吐くのは出来たと思うんですが、
8秒かけて吐くってできましたか?
途中で息がなくなってしまったり、最初だけぶわっと息が出て最後が少なくなってしまいませんか?
これが楽器を吹くうえで必要な「息のコントロール」というものなんです。
息をコントロールするためのトレーニング
では2つ目の練習です。
息をコントロールするためのトレーニングです。
先ほどの8秒吐くのを、息の量を8秒間一定に保てるようにしていきます。
では、4秒かけて吸って、吐く息の量を少し減らして8秒間出続けるようにしてみましょう。
さて、息を減らして8秒間キープしようとした時に、
身体の使い方に変化はありましたか?
もう一度、思いっきりたくさんの息を4秒吐くのと比較して身体の使い方を観察してみましょう。
わかったでしょうか?
息の量を減らして8秒間キープしようとすると、お腹まわりにグッと力が入りますよね。
この力の入った部分が楽器を吹くうえでとても大切な筋肉なのです。
では、この筋肉を意識できるようにするにはどうしたらいいかをやっていきましょう。
1.大きく息を吸います(4秒)
2.息を止めます(8秒)
ハイ、息を出してください笑
さて、この息を止めた時に胃の近くあたりに力が入りませんでしたか?
胃の上、胸の下あたりの筋肉です。
ここにグーッと力を入れてみましょう。
力を入れたまま息を大きく吸って、力を抜かずにそのまま息を大きく吐いてみてください。
・・・息が長持ちしませんか?
もしぶわっと息がなくなってしまっていたらそこの筋肉に力が入っていない脱力状態なので、必ず力を入れたまま吸って吐いてみてくださいね。
さて、ここに力を入れて先程最初にやった「4秒吸って8秒たくさん吐く」というのをやってみましょう。
そろそろ8秒続くようになっているはずです。
これが、楽器を吹くために使う「息のコントロール」です。
最初は8秒からスタートし、10秒、12秒、14秒、16秒と2秒ずつ長く続けられるようにしてみましょう。
慣れない身体の使い方だと思うので、無理のない範囲でやってみてください。
まとめ。まずは息のコントロールから
最初の練習はこれで終わりです。
楽器がなくてもできるトレーニングです。
この練習はトランペットだけでなく、他の管楽器にも使えるトレーニングなので、この春から吹奏楽部に入ろう!と思っているお友達と一緒にチャレンジしてみてくださいね。
また、すでにトランペットをやっている方にも効果のあるトレーニングです。
家で音が出せない方も是非チャレンジしてみてください。
息をコントロールできるものだけがトランペットを制す!
ですよ〜!
まずは頑張って1週間チャレンジしてみてくださいね。
ではまた。ばいば〜い!
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