こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。
長い休みのあと、久しぶりに楽器を吹く時ってちょっと心配になりますよね。
旅行で3〜4日吹けなかった、とか、学生さんであればテスト期間で1週間吹けなかったなど色々あると思います。
レッスンでよく生徒さんにこんな質問をいただきます。
長い休みの間家で音出しができなくて、久しぶりに吹いた時に音が出ないんじゃないかと思って不安です。
久しぶりに吹く時に気をつけることはありますか？
数日間吹かなくて楽器を吹いたら全然音が出なくて、しばらく無理矢理吹いたら調子が悪くなりました。次の日になれば大丈夫だと思ったのに2〜3日経っても調子が悪いです。
こういう時どうすればいいでしょうか？
結論から言うと、1週間程度であればほぼ問題ありません。
多少筋力は落ちているものの、いつもと同じように音を出すことは可能です。
心配するほどの事はないので、あまり深く考えず吹くのが1番です。
でも、実際調子を崩したり音が出ないという方が多いですよね。
それはなぜなのか、そしてその対処法を本記事では書いていきます。
しばらく吹かなくて調子が悪くなる原因は？
まず原因から考えていきます。
しばらく楽器を吹いていないと、多少なりとも唇が固く感じられたり、楽器を吹くための姿勢をとった時に違和感を感じます。
それは、当たり前の反応です。
数日体調を崩して寝込んでいて、久しぶりに起きると身体が思ったとおりに動かなかったりすることと同じです。でも歩けないわけではないですし、数時間するとすっかり普通に動けるということはよくあると思います。
しばらくやっていなかったことを急にやろうとすると、その動きをするために必要な筋力が落ちていたり、固まっていたりするので少しずつほぐすことが大切ですよね。
トランペットも同じように考えればいいと思います。
そして久しぶりだと「うまくいくかな・・・」という不安もあります。
2〜3日楽器を吹けず、再開する時に「音が出なかったらどうしよう」という不安があったりすると、それも身体の使い方に影響を及ぼします。
実際に久しぶりに楽器を持った時に音が出ないことはよくあります。
その時に何をしたか、で「いつもどおり」になるのか「調子が悪くなる」のかが決まります。
調子が悪くなる時にしていることは、ただひとつ。
無理矢理音を出そうとしている
ということだけなのです。
音がうまく出ない→何とかして音を出さなくては→無理矢理唇で振動を作り出して音を出す
ということが続くと悪循環になり、結果調子が悪くなります。
かく言う私もしょっちゅうありました。
本当に数年前までこれで調子を崩すことが多かったです。
今は対処法がわかっているので4〜5日吹かないことがあっても大丈夫になりました。
次の項目ではその対処法をご紹介します。
対処法は「音が出るまで待つ」ことだけ。
では実際にどんな風にしていけばいいのか、対処法を紹介します。
とはいえ、やることは一つだけ。
音が出るまで待つ
ことなんです笑
上記Twitterでも紹介していいますが、練習方法としては以前書いたウォーミングアップの記事の内容と同じやり方でいいです。
いつもと同じフォームで楽器を構え、ゆっくりと息を流します。
最初はうまく音が出ないと思いますが、音が出るまでじっくり待つことが大切です。
Youtubeにも解説しています。
とにかく「最低限の息で効率よく唇が振動するまで待つ」ことが重要です。
決して「プッ」や「ブッ」のような発音で唇をギュッと締めてはいけません。
「フー」というぐらいの気持ちで、焦らず1時間ぐらい様子を見ましょう。
ゆったり落ち着いて、時間に余裕を持ちましょう
久しぶりに楽器を吹く日は、少し時間に余裕があるといいですね。
早ければ30分ぐらいでいつもどおりに戻る方もいれば、1時間かけないと戻らない方もいて、それは体調や体質など、人によって全く違います。
1時間ぐらいかけてゆっくりゆったり、落ち着いた気分でウォーミングアップをしていくのが1番望ましいです。
無理に音を出しても1ミリもいいことはありません。
それを続けると、習慣になります。
習慣になっているものを変えるのはとても根気がいる作業になります。
それよりも、1週間や2週間吹かなかったことを「ゼロに戻すためのリフレッシュ期間だった」と思うようにして、効率の良い振動を作り出せるように意識するといいと思います。
よく、「1日吹かないと3日遅れる」といいますが、
悪習慣を毎日続けるよりも、
数日休んでリセットし、良い習慣をつけるように意識する方が断然成長します。
もし、数日楽器を吹けないことに罪悪感を感じている方がいたら、上のように考えてみてくださいね。
オンラインでも教室レッスンでも、出張レッスンでもご相談にいつでも乗ります♬
ではまた。ばいば〜い！
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