アドリブに挑戦すると劇的に楽器がうまくなる

トランペット

こんにちは。
最近サウナに週1回は行かないと整わないぐらいサウナ大好きないわたです。

今日は「アドリブを練習する意味」について少し解説したいと思います。

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何のためにアドリブを始めたのか

昨日のYouTubeライブ配信で少しアドリブの話になりました。

(リンクで多分その箇所に行くと思いますが、21’21”あたりがその話をしています)

アドリブはもともと、「頭で考えたものを即楽器で表現することができる」ように始めました。
もちろん、理論やアドリブのフレーズを作っていく仕組みなんかも勉強したくて始めたのですが、そもそもは頭の中で思ったことが即楽器に伝達することが目的でした。

アドリブをやろうと思うと、どうしても体が固まって動きません。
スラスラとアドリブを吹きたいのに、一向にうまく吹けない。
挙句の果てにうまくいかなくて止まってしまったり、途中でバテてしまって音が出なくなる。
そう、ここが私にとっての大きな課題でした。

普段何曲でも何時間でも吹いていられるのに、アドリブになると2コーラス吹くこともままならなくなっていました。
音が出なくなるんです。
私の場合、バズィングもできませんし、マウスピースで音を出したりすることもできないので、少しでもフォームが崩れたりバランスが崩れると全く音が出なくなります。
そういった経緯があるので「より自然に楽に楽器を吹くためのトレーニング」というのをこうやって発信しているわけですが、さて、アドリブになるとなぜそれができなくなるのか、です。

つまり、アドリブをしているときの自分はフォームが崩れるようなことをしている

▶フォームが崩れるということは、無意識に楽器が扱えていない
▶基本的に楽譜になっているものに関してはバテない
▶ということは、予測できないことがあるとバテる
▶アドリブを予測可能にしていくとバテなくなるのでは?

という結論に至りました。
予測不可能なことをやろうとすると無理矢理フォームを変えて吹いてしまうんですね。
これは「譜読み」ができていない状態と同じです。
でも、アドリブは譜面がありません笑
さて、どうやって予測可能にしていくのでしょうか?
それを知るためにアドリブをできるようにしたいと思ったのです。

アドリブだけど予測可能にする!?

さて、アドリブということは、基本的に「その場で生み出すもの」なわけです。
なので、予測することはできません。
でも「ある程度予測できるものにすることはできる」のです。

そのために必要なトレーニングが「様々なタイプのスケールの練習」と「様々なフレーズの練習」なのです。
スケールというのは、いわゆる「ドレミファソラシド」のことだけではなく、アルペジオであったり、スケールに付随した跳躍などの練習なども含みます。
それから、様々なフレーズのトレーニングです。
それは例えばII-V-Iのフレーズの練習や、アドリブのコピーはもちろんのこと、エチュードや曲でもいいですし、とにかくどんなフレーズも「覚えて吹く」ということが必要とされます。

基本的にアドリブは「自分の中にあるフレーズ」が出てきます。
なので、練習してないものは出てこないし、聞いたことがないものに関しては全く出てきません。当たり前ですが笑
なので、たくさん自分の中に「引き出し」を作ります。
その引き出しは、ただ脳内に浮かぶだけではなく、実際に指で表現できるように日頃の練習で叩き込むのです。
そのために覚えます。

そうすると、アドリブをした時に次に繋がるものというのが自動的に予測可能になってくるわけです。
とまあ、ここまで書くと「そんな時間のかかることは無理!ちゃちゃっとアドリブしてかっこよく行く方法を書けよ」と思うかもしれません笑
でも、そんなに難しいことではないのです。

とりあえずアドリブに挑戦してみる

もちろん、ある程度のスケールの練習やエチュードなどをこなすことは大事ですが、トランペットをある程度演奏してきたのであれば普通のスケールはできますよね。
色んな曲も吹いていると思います。
あとは、それを表現する練習だけなんです。

基本的にアドリブは「失敗したら怖い」というのができない原因のNo.1です。
でも、失敗しないと改善しません笑
なので、1人の練習の時でいいので、
・とにかく何でもいいから吹く
・絶対止まらない
・変な音でもいい
ということにだけフォーカスして挑戦します。

どんな曲で挑戦してもいいです。
ジャズじゃなくてもいいのです。
いまYouTubeにはたくさん音源がありますから、その曲を聴きながら上記3点だけ意識しながらなんとなく吹いてみます。
最初はみんなうまくいきません。
ロングトーンになってもいいですし、ただのスケール練習になってもいいです。
リズムだけで表現してみるのもいいですが、指を動かしていくっていうのがとても大事なので、4分音符からでいいので、アドリブしてみましょう。

さて、ここまでやってみると、思ったように行かないと思います。
でもこの「予測してないことをする」というトレーニングを毎日続けていくと、だんだん頭の中にあるフレーズを吹きたくなります。
その時に、指を自在に動かすためのスケール練習やエチュードなどをやりたくなってきます。

こうなってくるとあら不思議、
「予測できる楽譜を読む作業が苦じゃなくなる」んです笑

「いやー、アドリブやるぐらいなら楽譜通り吹いたほうが楽じゃん!」
となるわけです。
そうすると、気がついたときには楽器の技術が飛躍的に上がっているのです。

私の生徒さんで「アドリブのほうが楽なんです」という方がいらっしゃいます。
自分の自由にできるからいい、という発想なんですね。
そういう発想になると、アドリブをする時に全く気負いがありません。
そういう方は自分できちんとフォームを維持しながら楽器が吹けるので、特にアドリブで疲れたりはしません。
逆に楽譜通り演奏しようと思うと力が入るそうです笑

私は真逆だったので、ホントにこの生徒さんが羨ましい!

そしてこの生徒さん、色んな練習やエチュードをやるようになって、更に演奏が向上しています。
(ご本人は謙遜しますが、ホントにめちゃくちゃ伸びてます)

とにかく、アドリブに挑戦すること。
これが本当に楽器の演奏技術を飛躍的に向上させるので、是非挑戦してみてください。

ではまた。ばいば〜い!

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