こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。
吹奏楽でジャズの曲をやったのですが、何度やってもなんか変なんです。どうやったらカッコよく吹けますか?
生徒さんから時々こういう質問をいただきます。
部活レッスンなどで伺った時にもよくご相談いただく内容です。
今日はこれについて解説していきたいと思います。
後半に練習方法も載せておきます。
スウィングのリズムとは?
ジャズというジャンルの中でやはり1番特徴的なのは「Swing」のリズムです。
↑この記号ですね。
8分音符2個=三連符の4分音符と8分音符 のマークです。
8分音符ふたつを三連符のこの表記のリズムに置き換えてね、という意味です。
なので、連続した8分音符がこのようにあったら、
↓実際はこのリズムで吹きます。
ただ、このまま譜面通りに吹いても「スウィングのリズム」にはなりません。
スウィングのリズムに聞こえるためにはもうひと工夫必要です。
このまま吹いてしまうと、「阿波踊りのリズム」になります笑
特に日本人はそのリズムが割と身体に染み込んでいるのでそうなりがちです。
スウィングするには裏拍がカギ
では実際スウィングのリズムというのはどうやったら表現できるのでしょうか?
カギは「裏拍の取り方」にあります。
スウィングのリズムは、基本的に「裏拍」が強くなります。
そう、具体的にはこのようになっているのです。
普段リズムのとり方は表拍を強く取ります。「いち、に、さん、し」とリズムを取りますよね。
ですが、スウィングのリズムは「1と2と3と4と」のように「と」の部分が強くなるように取ります。
実際は3連符に当てはめるので、
「いっとにっとさんっとしっと」というリズムですね笑
(文字で説明するのって難しい!)
では実際に練習してみましょう。
以下の譜例を練習してみましょう。
もちろん、三連符で演奏します。
できれば、アクセントのついてない音符はテヌート気味で、
「ドゥーダドゥーダドゥーダドゥーダ」というように発音できるといいです。
(赤字を強く発音)
まずは同じ音でこれをできるようにします。
続いて、音を動かしながら発音する練習です。
裏拍から表拍にかけてスラーをつけてみます。
結果的にこのスラーは取り外すんですが、イメージを身につけるためにまずはこのように練習してみて下さい。
発音は、「ドゥーダルーダルーダルーダ」という感じになります。
どちらの練習もまずはゆっくりからはじめて、だんだん速くできるように練習してみて下さい。
普段表拍でリズムを感じている人には結構難しく感じるかもしれませんが、慣れです笑
あとは、たくさんジャズの曲を聴いてみましょう。
ただ聞くのではなくて、どんな発音をしているかっていうのにフォーカスして聞くと仕組みがわかってくると思います。
実はスウィングも速いフレーズは三連符ではなくてほぼイーブンで吹いているんです。
ただ、発音の仕方が裏拍を強く取っているので、イーブンでも普通のタタタタ、という発音ではないことがわかると思います。
ジャズをきちんと勉強していたり、始まりがジャズの方にとっては当たり前のことで、誰に教えられるわけでもなくこれが出来ている方もたくさんいらっしゃいますし、もっと複雑に細かくニュアンスってあると思うんですが、まずはこれができれば「ジャズっぽく」演奏することはできると思います!
実際にどんな感じなのか、どんな吹き方か知りたい方は以下の動画を見てみてくださいね。
動画では更に他のニュアンスについても解説しています。
少し長めの動画(13分ぐらい)ですが、なにか別のことをしながらラジオ的に流し聴きしていただいてもいいと思います♬
ではまた。ばいば〜い!
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