編曲の話 その3〜アイデアはどこから来るか

作編曲

みなさんこんにちは。
先月右の奥歯の詰め物が取れて、今月左の奥歯の詰め物が欠けて両方しっかり噛めないので流動食みたいな生活をしているいわたです。
歯医者さん行きます・・・。

私の編曲するのもは大きく分けて2種類あります。
ひとつは、原曲にできるだけ忠実に再現するもの。
もうひとつは、独自のアイデアで作るもの。

今日はその、独自のアイデアで作るもののことについて少しだけお話しようかなと思います♬

独自のアイデアで編曲するものも、大きく分けて2種類あります。

・メロディーライン、進行は原曲と同じで、色んなスパイスを散りばめているもの

・メロディーは存在するけれど、モチーフ的な扱いで全然違う楽曲のようなもの

原曲の進行の中にスパイスを散りばめているものは、アドリブと同じような感覚で作ります。
そのコードに合った様々なフレーズを引っ張り出してきてはめ込んでいく感じ。
たまにジャズの曲を聞いていると、アドリブの中にクラシックの名曲が隠れていたりすることがあるんですが、それと原理は全く同じです。

これの28秒ぐらいのところに「ロンドン橋」のフレーズが出てきます。
実はこれ、「ロンドン橋」と「ひいらぎかざろう」が同時に演奏されています(笑)←言わなきゃわからない
他にもジングルベルが入っていたり、第9、こうもりなどなど、遊び心いっぱいの編曲になってます。(そのうち出版すると思います)

こんな感じで、遊びのように色んな楽曲のモチーフを入れ込んでいきます。

そして、原曲と同じコード進行だけれど、違うリズムパターンのもの。

(曲の本編は40秒ぐらいからです)

これは「蛍の光」をジャズ調にアレンジしたもの。
前半はディキシーランド・ジャズ、後半はジャズワルツになっています。

そして、メロディーは存在するけれど、モチーフ的な扱いで出てくるもの。

これはアメージング・グレースなのですが、最初全く違う曲として始まります。
途中「赤とんぼ」のフレーズも出てきます。
最終的にアメージンググレースのフレーズと合流していく作りになっています。

これらのアイデアの基本になっているのが、全て「コード進行」です。

よく色んな方と話していると、この「コード進行」がよくわからなくって、という方がたくさんいらっしゃいます。
でも、コードを読むことが出来なくても、多分和音の構成はわかるし、普段からとても触れ合っているものだと思うのです♬
コードって音楽には必要不可欠なものなので、堅苦しく考えず、例えば同じコード進行の曲を見つけたり(ドナ・リーとハウ・ハイ・ザ・ムーンが同じなのは有名ですね笑)することで、色々な発見があると思うのです。
アドリブにしても、どれだけたくさんの音楽と普段から触れ合っているか、ということに尽きると思います。

編曲も、アドリブも、ヒントは実は身近にたくさんあるので、是非是非どんどんチャレンジしてみてくださいね。

ではまた。ばいば〜い!

(歯医者行ってきます)

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