こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。
最近、色々ご縁あってリモート合奏の音源編集と動画編集をさせていただいているのですが、いくつか「よくありそうな事例」というのもわかってきました。
今日はリモート合奏をする上で気をつけたいことをいくつか挙げたいと思います。
Contents
リモート合奏は録音+録画です。
それぞれが個別に元の音源もしくはメトロノームなどのクリック音に合わせて録画(録音)したものを組み合わせるのがリモート合奏ですが、
それを一斉に同時にスタートしても合奏にはなりません。
何故なら、それぞれ動画撮影のスタートボタンを押してから演奏を開始するまでにかかる時間が違うからです。
それを揃えるのが編集する人の役割です。
まず、動画が集まったら全て音の抜き出し作業をします。
そして音だけを揃えるように編集、その後動画を同じように音とタイミングを合わせるように編集します。
これがリモート合奏の作り方というのは、以前書きました。
まずは譜読み。これができていないと合奏できません。
普通にリモートじゃなくオフラインでもそうですが、合奏するためにはきちんと個人個人が譜読みできていないといけません。
合奏したからと言って上手くなるわけでもなく、どちらかというとオフラインに比べて個々の音をくっきり拾ってしまうので、オフラインでは誤魔化せていたことが誤魔化せなくなります笑
音の間違い、リズムの間違い、休みの小節の数え間違いは全て波形になって現れますので、見て一発でわかります笑
いい個人練習になりますね〜。
そしてそれらをパート内で共有して全員でチェックできると更にパート練習になります。
編集側は音間違いは訂正できない(正確に言えばできなくもないんですが)ので、まずここがきちんとできていると編集が早くなります笑
オフラインの合奏ではちょっと小さく吹いてごまかしたり、何となく周りに合わせてそっと音を出し始めたりしていたことが録音することで全てくっきり出るので、自分で譜面を見て動画を見返してチェックすることもとてもいい勉強になると思います。
わからないところはパート内で質問し合えばいいと思います!
そして、パート内でチェックしたものはセクション内やまた別のパートにチェックしてもらうという、ちょっと手間がかかる作業ですが、念入りなチェックをすることで色んな人の意見を聞けますし、よりそれぞれの技術が向上すると思います♬
録音・録画環境を考える
最近のスマホは本当に性能が良くて、色んな音をしっかり拾ってくれます。
ただし、楽器の音だけでなく周りの環境音もしっかり録ってくれるようになりました笑
色々事情があり自宅で吹けない人もたくさんいると思います。
外で演奏する方も多いと思いますが、外って色んな音がするんです。
車の音、電車の音、鳥のさえずり、風の音・・・。
録画だけをする環境としては外のオープンな感じとか、景色とかとてもいいのですが、録音となるとまた別になってきます。
特に風の音は普段耳には感じにくいのですが、マイクにはとても鮮明に入ります。
これは野外だけではなくて、自宅での録音でもエアコンの音、扇風機の音なども入ります。
なので、基本的に録音する時はエアコンや扇風機をオフにします。
マイクで宅録する人たちにとってはもはや常識なのですが、リモート合奏でもできるだけ「余計な音が入らない環境」を整えることも大切です。
ちなみに、私は録音する時蛍光灯も切って、暗闇でめちゃくちゃ暑い中録音します笑
風の音は、風の少ない場所や、風のない日、もしくは風が入り込まないようになにか囲いを作ったり工夫ができるといいかもしれません。
自分で録画したものを、一度イヤホンやヘッドホンで聞いてみるとすぐにわかるので、動画を撮ったらチェック、これがとても大切です。
動画の向き
これは編集する人によるとは思うのですが、動画の向きもできれば統一したほうがいいと思います。
色んなリモート合奏の動画を見ますが、向きが統一してある動画はとても見やすいですし、おそらく編集の人も楽なんだと思います。
画角や、身体のどのくらいが映るようになど、細かい指定を作ってもいいかもしれません。
世の中にたくさん出ているとはいえ、まだまだリモート合奏は始まったばかりですので色々試行錯誤が必要ですが、あらかじめ演奏する側でしっかり「演出プラン」を練っておくと便利だと思います。
もちろん編集する方にもよるので、とりあえず動画を集めてから編集というのも有りですし、人によってやり方は様々ですが、ある程度ガイドを作っておくとその先も楽になっていくと思うので、編集する前の個別で撮影する時の内容をだんだん作っておけるといいのではないかと思います!
とにかくチェックあるのみ
自分自身でも、他人の力を借りても、とにかくチェックがとても大事です。
普段オフラインでもやっていることは同じだと思います。
いかに音楽を楽譜通り再現できるかというところがかなり難しいし、一番楽しいところでもあると思います。
自分の音や演奏する姿を見たり聞いたりするのは最初はものすごーく恥ずかしいですが、慣れると色んな所が見えてきますので、是非各自でチェックして臨んでみてください!
私もいっぱい撮り直ししてます笑
ではまた。ばいば〜い!
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