こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。
日本語って難しいですよね。
自分を下げることが謙遜となって、それを使うことが美しいとされている文化です。
いい面はもちろんあります。
人にどう思われるかっていうのをあらかじめコントロールできるってことです。
これを言うことで「この人は謙虚だなあ」と思われます。
でも、それだけです笑
自分は謙虚だと人から思われたい願望のある人はどんどん使っていいと思います。
もちろん、それが必要なシーンなどもありますから是非謙遜はたくさん使っていただいていいんですが、
これ演奏する前に自分で言っちゃうと自分に呪いをかけてしまうので絶対やらないほうがいいと私は思ってます。
大学の生徒たちが試験前に講評用紙にひとことコメントを書くんです。
どんなことを研究したか、どんなことを気をつけているかなどを書いているんですが、
結構な割合で「お聞き苦しい点があると思いますが是非一言お願いします」って書いてあるんですよ。
試験が終わったあとアドバイスを聞きに学生たちが来るんですが、私がアドバイスしたのは
「お聞き苦しい点がある」って書いちゃダメ。
ってことだけ言いました笑
それって、あらかじめ聞き苦しい点があるよって宣言しちゃうことになるので、
自分が聞き苦しい演奏しちゃうんです。
自分の中でどんなに納得がいかなくても、現状で一番最高なものを出す。
演奏家を目指したり、いま演奏をすることを研究しているのであれば、それは当たり前のこと。
私だって納得行かない部分はたくさんあります。
最近は配信で練習してるところもあるので、うまくいかないことも正直に言ってますけど笑
ちなみに自分に呪いをかけるだけでなく、聞く人にも呪いをかけます。
「あ、この人は聞き苦しいものをもってくるんだな、なるほど」
と思って聞いてしまうので、
本当に演奏する前にこういう謙遜でもネガティブなことは言ってはダメです。
自分に暗示をかけましょう笑
「いい演奏ができる、いい演奏ができた(予祝)、俺って最高、私って天才」
これ、毎日寝る前に唱えてください笑
すっごくタイムリーですが、さっき質問箱にいただいたものをご紹介。
高3娘がトランペットやってます!
最初のてほどきだけ中学生の時に教えて、それ以来は学校レッスンで年間数回行く以外はなんも教えてないですし、ダメ出しすらしてないです〜。
泣きついてきたときはレッスンしたこともありましたが、最近は褒めることしかしてないです笑
娘はトランペットをやっていますが、私がアドバイスしたことがあるのはほんの数回です。
中学のコンクール前に「みんなからダメだって言われる。どこがどうダメなのかもわからない」って泣きついてきたときに自宅でちょっと見てあげました。
それ以外はずっとべた褒めしてます。
親バカなんですが、娘ほんとに高校に入ってグンと伸びてめちゃめちゃいい音出すようになったんですよ。
多分先輩の影響が大きいかなって思うんですが。
そして私よりメンタルが強い笑
なんでメンタルが強いかって言うと私のように否定されて育てられてないからだと思います笑
やっぱり自己肯定感って大事だなって思います。
私も娘も同じことをします。
どんなことをしているかって、自分の演奏の録音を聴いて「うわ、自分最高」って思うことです笑
自分のいいところをリピート再生して聴いちゃう笑
これホントにおすすめ。
自己肯定感爆上がりしますよ笑
日本語って難しいですよね〜。
いいところはそのまま使って、でもあまりに自分を下げるようなことはちょっと上手に言い回しを変えられるといいなって思いました。
ではまた。ばいば〜い!