こんにちは、絶賛繁忙期のいわたです。
もうすぐ終わります笑
毎日が充実していて楽しい!
昨日は久しぶりにエアコンのない教室でのレッスンでした。
いまは学校もほとんどの教室にエアコンが付いていて快適ですねえ。
昨今の暑さではさすがにエアコンが無いと厳しいですよね。
とはいえ私は去年エアコンの効かない車で夏を超え、まあこの仕事も長いのでエアコンのない教室でのレッスンも割りと平気だったりするし、相方さんの実家住まいだった時はお祭りで炎天下の中屋台を引いたりですね、暑さに耐性があるのです。
が、昨日車の中に水筒を忘れてしまったら、生徒さんたちが学校の給茶機でお茶を汲んできてくれました。感謝・・・・!
ありがたや〜。
さて、今日はちょっと私の話をしたいと思います。
以前どこかで書いたかもしれませんが、「どうやって編曲家になったか?」という話を時々若者に聞かれることがあるのでお話したいと思います。
Contents
最初の編曲は和声の授業
私が多分初めて編曲をしたのは和声の授業だったと思います。
なにか編曲して演奏しろみたいな課題があって、当時ほとんどの授業に出席してなかった私に友人たちが「これならできるでしょ」と言われて書いた気がします笑
大学の購買で五線紙を買ってきて、金管8重奏とかにした気がします。
ロンドンデリーだったか、どんぐりころころだったか、記憶が定かではないんですけど、なんにしろ書きました笑
それが最初で、その後友人たちと組んだトランペットアンサンブル「れいのるズ。」のために曲をたくさん書いたんですね。
当時は楽譜があまりたくさんなかったのと、ありがたいことに営業のお仕事もいただいたりしていたので、そういう場で演奏するものを量産したと思います。
そうこうするうちに、先輩や同級生なんかが書いてーと言ってくれたのでとにかく色んな編成を書きました。
まあ当時はほんとに趣味の範囲で書いていたので手書きで色々書いたんですけど、よく書いたなあと思えるぐらいたくさん書いてたみたいです。
最初の仕事はなんと海外・・・!
私の通っていた大学(東京音楽大学)は毎年トランペットアンサンブルのコンサートをしています。
例のごとく楽譜がないもんですから、ほとんどの曲を自分たちで編曲したりするんですね。
そんな訳で編曲スキルが割りとみんなあるんですよ笑
そこがきっかけで編曲をしている先輩や後輩、同級生もたくさんいると思います。
で、私はコンサートのときにアンコールで「アメージング・グレース」を書きました。
今もこの手法はやるんですが、アメージング・グレースのメロディがなかなか出てこなくて最後の方に出てくるっていう書き方をしたんですね。
色んなオブリガードが重なっていって最後にメロディが出てくるってやつです。
金管アンサンブル版です↓
これをですね、たまたま当時YAMAHAに勤めておられたマウスピース職人の亀山さんが、たまたま日本にいらしていた台湾交響楽団の葉先生をお連れして聴きにいらしてくださってたんです。
そうしたら、葉先生がまあこのアレンジをとても気に入ってくださって。ありがたいです。
その関係で、突如電話がかかってきたんですね、英語で笑
いやー、パニックでしたねえ笑
そんで、そんな訳で台湾からお仕事をいただきまして。
そこから数年台湾でのお仕事をさせていただきまして、そこが私の作編曲家デビューだった訳です。
ひたすらたくさん書いていたら何故か仕事に繋がった
そんな訳で、ひょんな事からお仕事として作編曲をさせていただくようになったのですが、その間も自分でやっているアンサンブルや、参加させていただいた団体で色々曲を書かせていただいたりたり、大学の関係からだけでなく色んな先で知り合った友人や同業者の皆さんからもご依頼を頂いて。
大学3〜4年生ぐらいから卒業1〜2年目の4年間ぐらいで200曲以上書いたんじゃないかなあと思います。(1回数えてみたらそのぐらい書いていた)
もちろん、ボツにしたものもたくさんありますが、ほんとにたくさん書かせていただいて。
で、吹奏楽コンクールの課題曲の公募とかにもちょこちょこ挑戦したりしました。
結果は惨敗ですが・・・。
でも、そういう音源をYouTubeとかに上げていたら「この曲みたいに書いてもらいたい!」と言ってくださる方がちらほらいらして。
そこでついに本格的に作曲に取り掛かることになります。
それが当時シンガポール交響楽団のテューバ奏者をされていた藤田英大くんからの依頼で書かせていただいた曲に繋がります。
公募に挑戦してダメだった曲はこれ↓
これ、私もお気に入りの曲です。
実際吹奏楽コンクールで演奏してくださった団体もいらして、嬉しかったです〜。
藤田くんに書かせていただいた曲はこちら↓
ほんとにありがたいですねえ。
今も国内外で演奏してくださる方もちらほらいらして、とっても嬉しいです!
いまこの曲はバスクラ版の編曲もして、仲良しの井上幸子さんのCDにも収録してくださってます!
結論:どこでどう繋がるかわからない
なんか全く参考にならないんですが笑
人生どこでどんな事が起きるかわからないんですよねえ。
突如こういうことが起きたりするわけです。
ただひとつ言えることは、好きなことを続けること、そしてそれを世の中に発信することって言うのがとても大事なんだと思います。
私の場合はたまたま演奏してくれる仲間がいたのですが、いなくても自分で演奏してみたり打ち込んでみたり、そういうのを世の中に発信しているとそのうちなにかあるかもしれません。
もちろん売り込みもありだと思いますし。
もちろん、仕事にするにあたって勉強もたくさんしました。
色んな人にアドバイスをしていただいたり、色んなスコアを分析してみたり。
大学で分厚いスコアとにらめっこしながら編曲したり・・・懐かしいなあ笑
でもそこで向き合ったスコアは全部記憶していますし、そういう勉強をしたおかげで和声のことも理解していきました(授業にでろよ)
そうやって自分が好きになって勉強したことっていうのはそのうちこうやって仕事になってみたり、なにかの役に立つことってたくさんあります。
なので、これから作編曲家を目指す方とか、好きなことを仕事にしたいっていう方はまず「好きなことにとことん打ち込もう!」とアドバイスしたいと思います。
役に立ったかわかりませんが笑
ではまた。