想像力を働かせると演奏は飛躍的に向上する

トランペット

こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

突然ですが、あなたは演奏する時に何を考えていますか?

技術的なこと?
感情的なこと?
周りの様子のこと?
夕飯のメニューのこと?笑

演奏する時に考えていることって実はとっても大切だったりするんです。

楽器を演奏するにあたって、脳内ではどんなことが起こっているかと言うと、

・楽譜(視覚情報)の音を把握する
・その音に対する体の動きを考える(運指や息の出し方、舌の動かし方など)
・それぞれの器官に指示を出す

簡単に言うとこんなことが起きています。

でも実はこれが楽器を吹く上で一番大切なことで、この3つのことを処理する時間をより短くしていくことで、楽器の演奏というのは飛躍的に向上します。

普段演奏(練習)していて、吹いていて音や運指が間違える、アーティキュレーションを間違えるってことはよくありますよね。

それはつまりこの上の3つのことの処理が脳内でできないまま演奏しているということなんです。
練習する時に一番必要なのは、実は音を出す前までのこの脳内の処理速度を挙げていくことなんです。

具体的に何をするか、それは「譜読み」です。

譜読みの練習法はこちらをご一読いただければ♬

さて、冒頭の話しに戻ります。
演奏する時に何を考えているかということ。

技術的なことを考えているということは、この先に出てくる技術的なことに不安を感じているからです。
それを考えているうちは、技術的なことばかりにフォーカスされてしまい、音楽の流れを遮断してしまいます。

感情的なことを考えているということは、やはり緊張する、不安になる、などの要素が高かったりします。感情の種類が高揚感、ワクワクするなどは割と演奏をいい方向に導くこともありますが、テンションが上りすぎても予想外のことが起きる可能性があります。

周りの様子が気になってしまうと、演奏に集中できなくなります。
ただ、周りの様子もしっかり把握することで突然のことにも対応できるようになります。

夕飯のメニュー・・・はさておき笑

考えていることというのは、音にすぐ出ます。
一番考えたいことは「この先に起こる音楽の流れや周りから出てくると思われる音、そして自分がこの先どう演奏しているかという具体的なイメージ」です。

例えば複数人で演奏する楽曲であれば、同時に出てくる他のパート、そしてできればハーモニーやリズムなど、この先に起こることを想像して演奏します。

つまりスコアが頭の中に入っている、もしくは全体の音源をしっかり聴き込んで頭の中に入れておく、などの作業が事前に必要になります。
もちろん、初めて演奏するものもあるでしょうから、それは本番に向けて少しずつ把握していくのもアリです。

自分のパートの譜読みが出来て、この先起こる他のパートから出てくる音を想像していたら、次がどんな音になるのか、そしてどんな音楽になるのか、というのが見えているのでしっかり「その音楽の中に没頭して」演奏することができるようになります。

ここまでできるようになるには、もちろんたくさんのステップが必要です。
でも、他のパートまで覚えちゃった曲ってないですか?
吹奏楽コンクールのために何ヶ月も練習した曲とか・・・そういう曲って技術的なことや感情的なことよりも音楽の流れを感じていませんか?

なので、決して無理なことではないのです。
たくさんの曲に臨むとなるとなかなかいっぺんにできるものでもないですが、日頃から演奏する時に全てのパートを把握しておくというのは自分の演奏を向上させるためにもとても必要です。

想像と言っても理想ではなく、「具体的なイメージ」です。

是非これをできるようにトレーニングしてみてくださいね。

ではまた。ばいば〜い!

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