途中で止まらない練習をしてみよう

トランペット

こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

レッスンをしていると、よく生徒さんが音を間違えた時に「あっ、すみません」と言ってストップしてやり直すことがあります。

誰もが経験があるんじゃないでしょうか。

でも実はこれ、「うまくいかない暗示を知らず知らずのうちにかけている」のです。

吹いて→間違えて→止まる→やり直す

ということを習慣化させてしまっているのです。

これが習慣化するとどうなるかというと、

・音頭がうまくいかない
・曲中で間違えると止まってしまう
・いつも同じ箇所で間違えるのが直らない

というような感じになってしまいます。

これ、悪習慣によるものなんです。

もちろん、部分的な練習は必要です。
間違えやすい部分はきちんと抜き出して何度も練習することは必要ですが、
まずこの悪習慣をなくすことが大切です。

音楽は、一度始まると最後までストップできない、ある種の「時間の芸術」です。

ミスをしてもしなくても、一度始まると途中で止めることができないのです。

では、どういった練習をするとこれが回避できるのでしょうか?

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何があっても止まらない練習

よく「練習は本番のつもりで」って言いますよね。
でも、本番の緊張感って本番にならないと出てこない・・・ですよね笑

どんなに練習で緊張感を出そうと思っても本番の「今この瞬間しか演奏できない」っていう緊張感ってなかなか出せないと思うんです。

なので、緊張にフォーカスを当てるのをやめればいいのです。

本番がなぜ緊張するのか?

それは、やり直しができないからです。

いくら本番のような練習とはいえ、やり直しは効くのです。
本番に失敗しなければいい、と思います。
そうすると、余計に「本番に失敗してはいけない」という思考に変わってきてしまいます。
それが緊張を生み出すのです。

「やり直しができる」
という気持ちのゆるみが緊張感を失い、そして集中力も失くします。

本番は失敗しても、何が起きても一発勝負の世界です。

でも「失敗してはいけない」と思うと緊張します。

ではどうしたらいいか。

そう、「失敗してもいいから音楽を止めないようにする」ことが大切なのです。

プロだって失敗するときもあります、だって人間だもの(byみつを)

試しに、いつもうまくいかないフレーズを止まらずに練習してみてください。
失敗してもいいです。

この練習、レッスンでよくやっているんですが、
これを繰り返していくと、ミスからのリカバリも早くなりますし、何より吹いている本人がびっくりするぐらい失敗しないんです笑

「え?なんで?できた?」

という感じになるんです。

「失敗してもいいから音楽を止めない」

というように考えるだけで今までとは別人のようにスラスラと吹けるようになるのです。

もちろん、それでもうまく行かない場合は原因を考えます。
譜読みができていない、指が回っていない、タンギングが安定していない、など様々な原因が考えられるので、間違えてしまう箇所だけをとりあげて練習していきます。

そしてまた、止まらない練習をしていくのです。

ミスは心の緩み

そう、つまりミスは心の緩みが原因で起きていることが大半なのです。
考え方をほんの少し変えるだけで本番と同じ集中力・緊張感を発揮することができるのです。

そして、その練習を積み重ねていくと自信に繋がります。
自信があると無駄な緊張はなくなっていきます。
だって失敗する不安がなくなるんですから。

大概において「緊張する」「失敗する」というのは「不安」から起きる現象です。

私もよ〜くこの現象と闘っています笑

そんな時はこの「止まらない練習法」をやってみることで自分に自信をつけることができますよ。

是非やってみてくださいね。

ではまた。ばいば〜い!

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