なぜトランペット奏者が個展を開くのか

仕事

こんにちは!
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

2月19日(金)「岩田恵子個展I〜全部いわたコンサート」チケット絶賛発売中です!

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リサイタルじゃないの?

普通管楽器奏者が1人でコンサートを行うのを「リサイタル」といいます。
リサイタルは「独奏会」という意味合いがあるので、まれに少人数の場合もリサイタルと言うこともありますが、1人で演奏するものはほとんどリサイタルと言います。
もちろん、コンサートという表記の方もいますし、そのあたりは人によりけりです。

一応、くくりとしてはリサイタルなんだと思います。
でも、私の中でリサイタルっていうのはトランペットとピアノの演奏会で、真面目に真摯にクラシックの曲を披露する場所っていうイメージなんです。

いや、だからといって真面目に真摯に取り組んでない訳じゃないんですよ笑
結構必死です。

でも、友人知人たちのリサイタルを聴きに行って、では自分がやりたいことって何だろう?と考えたときに、リサイタルという形で演奏するより個展かな、と思ったのです。

もちろん、挑戦してみたいトランペットの曲や、他の楽器の曲にしても演奏したいものはたくさんあります。
でもそれらはいずれどこかで発表できるかなと。
その前に、自分が今まで書いてきた楽曲たちをお披露目したいなあ・・・という思いもあり、
そしてよくよく考えるとこの1年何をしてきたかって、

動画を作ってきたんですよ。
トランペットの曲やそうじゃない曲も。

多重録音も覚えましたし、DTMも少しかじりました。
そして動画にするための編曲もしましたし、作曲もいくつかしました。
何より、動画に出てもらうために自分のプロデュースをたくさんしました。

つまり、「いわたけいこ」という人が私の作品なんです。

トランペットを吹く人であり、
作編曲をする人であり、
よくしゃべる人であり、
動画を作る人であり、
コンサートをプロデュースする人であり、
ピアノを弾く人であり、
打楽器を演奏する人であるんです。

なので、個展にしよう!という発想になりました。

実はコロナ対策でもあります。

そもそも、この個展を開こうと思ったのは文化庁の助成金があったからです。
ひとつのコンサートを運営するためには結構な額の予算が必要です。
簡単に見積もって、ホールで行うコンサートの場合少なくとも20万、だいたい30〜40万ぐらいが相場かなと思います。
もちろん、スタッフの数や出演人数、演出等によって金額は変わります。

その金額をポンと出せればいいんですが、私の場合家族もたくさんいますし、ちょっと踏ん切りがつかない数字です。
もちろん仕事の一環ですし、リサイタルや単独公演っていうのは絶対にやったほうがいいとは思うんですが、長年ずっと「1人で演奏する」ということへの緊張やコンプレックスがたくさんあってそこに踏み出せなかったのもあります。
(これについてはまた記事にしますが、近年トランペットとピアノ2人で演奏することが増えたり、メンタルの改善トレーニングや演奏に対するトレーニングをすることでかなり改善しました)

文化庁の助成金は、(ざっくりですが)感染症対策をした公演を行うこと、ICT(インターネット)を活用した事業をすること、そのための費用をいくらか負担しますよ、というものなんです。

もちろん、全額支給という訳ではないので、きちんと予算書を作って提出し、自分の持ち出しもあります。なので、きちんと採算が取れるような事業にしないといけません。

ですが、費用の負担をしてもらえるという安心感は確実にあります。

予算の中には、感染症対策のためのものも含まれており、消毒液や体温計などもきちんと用意します。

ご来場してくださる方のための対策は万全として、

さて、このコロナ禍。
いま気をつけていても「明日は我が身」の状態です。
舞台に立つ人が複数人の場合、感染症対策をしていても突然の「濃厚接触者」になる可能性もあります。
もしも、演奏する人の中に感染者が出たら、公演は中止になります。
当日まで戦々恐々としている、そんな演奏者の皆さんも少なくないと思いますし、また運営側も同じだと思います。

そう考えたとき、

「あれ?舞台に立つのが自分ひとりなら感染症対策になるのでは」

なんて的はずれなことを考えついたのがきっかけです笑

実際自分がアンサンブルやピアノとの共演をする道を選んだとしても、そこまで戦々恐々とするとは思えませんが(事実いま仕事としてやってますし・・・)、ある意味感染症対策としては「一人舞台」っていうのは一番簡単なんじゃないか、と考えたのです。

共演者というのは替えがききません。
スタッフでしたら、誰か代わりの人に、となりますが、
演奏者となると例えば伴奏をしてくださるピアニストが感染した、もしくは濃厚接触者になった、という場合、それがコンサート当日に近ければ近いほど大変なことになります。

アンサンブルの場合でもそうです。
突然メンバーの1人がそうなったら、すぐに代打をできる人を手配しなくてはなりませんし、そのためのリハーサルも必要です。
演劇なんかではダブルキャストだったり、万が一の対策というのは割とできている場合もありますが、小さい編成の室内楽だとそうはいかない場合もたくさんあります。
まして公演数が1回しかないコンサートだとなおのことダブルキャストにすることはありません。

でも、私一人なら。
私一人が感染しないように気をつけて、運良く当日まで逃げ切ったなら。
できるじゃないですか、コンサート。

もちろん、リモートで誰かに出演してもらう、というのも考えました。
でも、せっかくピアノも小さい頃からやってきたんですし、頑張ってみてもいいかなって笑
全部自分でやったら、それはそれで全て自分に責任があるから、そういうのもいいかなって笑
そしてこんな事する人他にいないから面白いかなって!

最高の感染症対策でのコンサートを実行しよう!となったのです。

演奏だけでなく、曲を作るのも自分

さて、コンサートの内容です。

 

私はこれまで本当に色んなことを仕事にしてきました。
生きていくために必死だったんです。
トランペットを吹くだけでは生きていけないから、レッスンをするようになりました。
演奏とレッスンだけでは生きていけないから、曲を書くようになりました。
なんなら時々お小遣い稼ぎ程度にピアノを弾いたりすることもあります。
演奏のお仕事のときにMCをたくさんやらせていただいています。
昨年は動画のお仕事もいただきました。

そうやって、色んなことを仕事にしてきました。
そう、全て自分一人で生きていくためにやってきたことです。

コンサートを開催するにあたって、どんな内容にするといいかなと考える時間が好きです。

いつも色んなバランスを見ながら新しい曲も古い曲も、自分が編曲したり作曲したものも入れてみたり、ここでMCでこんなことを喋ろうかなとか、ネタ探しをしたり、そんな時間がとても好きなんです。

今回の個展を開くにあたって、自分の作品を見直しました。
結構あるんですよ、ストックが笑

編曲したもの、作曲したもの、色々あるんです。
なので、それを中心に1人で演奏したり多重録音して録音+生音のアンサンブルをしたりします。

もちろん、特技のアレもやります、同時演奏笑
ちょっとちゃんと精度を上げなくてはいけないんで、目下足元のトレーニング中です。

こちらも自分用にきっちりアレンジして楽譜にして挑戦しようと思います。

トランペットの名曲も1曲ぐらい演奏しなくてはなりません。
私のルーツを語る上で絶対これ!という曲を1曲セレクトしました。
こちらは伴奏も収録済みで、目下練習中。

またプログラムに関しては少しずつこちらのブログで小出ししていきたいと思います。

全部1人でやっちゃうコンサートです。

ちなみに伴奏なども自分で弾いたものを録音したりしますが、証拠がないので笑
なので当日プロジェクターでちゃんと「演奏している」動画も流します。
多重録音したものは全部のいわたさんにも登場していただいた動画を作り、
その他現場に出てこられないいわたさんの様子は動画で見ていただくことになります。

動画と演奏を楽しむ・・・

トムとジェリーのような感覚で見に来ていただければいいかなと笑

そう、リサイタルではなくて「個展」なんです。
展覧会を見に来るような気分で、楽しんでいただける空間になると思います。

こんな時期ですので、チケットはギリギリで大丈夫です。
もし遊びに来てくださる方がいらっしゃれば是非。
そして、配信も準備しておりますので遠方の方はそちらで応援していただけると嬉しいです。
配信に関しては準備が整い次第、また近くなったらお知らせしますね。

ではまた!
ばいば〜い!

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