子育てと音楽家の両立って難しいの?(ケース1:自分の場合)

子育て

みなさんこんにちは。
今朝は久しぶりに小学生たちがお弁当で、早起きしてせこせこお弁当を作りました。
毎日作ってるお母さんを尊敬します・・・。
でも、春から娘が高校生なので毎日作らなきゃなんだよね・・・(遠い目)

今日はちょっと長くなりそうな話題なんで、少しずつ書きます。
地方によっても違いますし、音楽家の仕事内容にもよりますし、配偶者の仕事や家族の状況にもよりけりですし、場合によってはものすごく下調べと取材が必要な話題なので今日は自分の過去を振り返ってみます。

Contents

■第一子の場合:産休と子連れ出勤

娘が生まれたときは、まだ20代でした。
当時の仕事内容としては、楽器店でのレッスン(2ヶ所、週4日)、公立高校音楽科の講師(週1)、小中学生対象の吹奏楽指導(月2)、中高生の吹奏楽指導(月2〜10日、季節による)、演奏のお仕事(月3〜7本番くらい、多い月はもう少しあったかも)、アルバイト(週3〜4)でした。
妊娠中はほとんどの仕事をそのまま続けましたが、アルバイトは出産前に辞めました。

フリーランスなので、仕事をやめたら仕事はなくなります。
もちろん収入もなくなります。
なので、ほとんどの仕事はギリギリまで続けていました。
妊娠9ヶ月とかで本番でラッパ吹いたりしてたなあ(笑)
でも、途中調子を崩したりしてご迷惑をおかけしたこともありました・・・。(その節はホントにすみませんでした)
出産予定日が2月の頭だったので、1月上旬までレッスンのお仕事はさせていただいて、2月〜3月の2ヶ月間だけ代わりの先生をお願いしました。

出産後は1ヶ月半ぐらい?からレッスンを中心に復帰。
当時、静岡市の子育て支援センターが2ヶ月から預かってくださったので、自宅から少し遠い場所のレッスンは4月後半から復帰したと思います。
その時住んでいたのは静岡市から電車で30分ぐらいの場所で、駅からも近かったので抱っこ紐で2ヶ月の娘を抱いて、背中には楽器を背負って、腕には娘を預けるための荷物と楽譜やテキストを持って、10キロ近いものを持って駅まで歩いて電車に乗って、また歩いて支援センターまで行って、仕事に行くというのを繰り返していました。
若かったですね(笑)
そこの支援センター、夜は22時まで預かっていただけたので、静岡市の教室でのレッスンが21時30分まででしたのでとても助かった記憶があります。
で、帰宅は23時過ぎ。

とにかくこの時苦労したなあと思うのは、産休中の代行の先生の確保。
色んな方にご協力いただきました。今でもとっても感謝してます・・・。
そして土日は(これはいまだにそうですけど)家族の協力無しでは仕事にいけませんでした。これも本当に有り難い。

2年間この生活をしましたが、最終的に白旗を上げました。というのも、当時住んでいた場所が、フリーランスだと保育園に入れないという状況だったからです。
娘が2歳になってから、相方の実家のある今の家に同居することになりました。
ここは待機児童ゼロ(いまだゼロなんです。ホントに有り難いところです)だったので、保育園にもすんなり入所できることになりました。

保育園に入ってからは格段に生活が楽になりました。
仕事も車で行けますし、いつも仕事が遅い相方は迎えに行けないのですが、義父母にお迎えに行ってもらうこともできました。

■第二子の場合:乳児期をどう乗り越えるか。

第二子の息子1は、娘と5歳離れて生まれました。
5年も経つと色々と子育て関係も変わったことがたくさんあり、一番衝撃的だったのはスイマーバの登場でしたね・・・(笑)

さて、息子1の時は少し状況が変わりました。
代行の先生の確保は以前の経験で何とかなったのと、ある一つの教室の会場は生徒さんにお願いして、前倒しレッスンをさせていただき、代わりをお願いする期間も短くて済みました。
高校の音楽科のレッスンは娘の出産後1年で生徒が卒業したため、息子1の出産当時はもう行ってなかったので問題なし。
演奏のお仕事も徐々にセーブするようにしました。(以前の失敗があったので)

問題は出産後、遠出しなくてはならないレッスン会場をどうするか、ということでした。
産後1ヶ月、2ヶ月で復帰となると、色々と問題が山積みになりました。
・レッスンは平日昼からなので相方が面倒を見られない。
・義父母はさすがに首も座っていない乳児を半日以上面倒を見るのは無理だと。
・相方の仕事場が移動し、帰宅が21時以降になってしまった。
・娘のときと同じようにすると、息子1だけ夜な夜な連れ歩かないといけない
・何より家族がバラバラになってしまう。娘は保育園から帰宅するのに、母親と下の子だけが一緒に出かけて、翌朝まで会わない生活ってのはどうなんだろうかと。
・代行の先生をお願いするにしても、その方のスケジュールを何ヶ月も拘束することになってしまう。保育園に入所できるまでと考えると1年以上になってしまう。

などなど、色々と悩みました・・・。
(私の実家は県外なのであてにならないのです)

ものすごく悩んだ結果、そこの会場のレッスンを別の先生に引き継いでいただき、自分は辞める決心をしました。
本当に当時の生徒さんたちには感謝しかありません・・・。
(でもいまだお付き合いのある生徒さんもたくさんいらっしゃるのでそこも感謝です!)

その後の保育園の入所も娘のときより1年早く入所することが出来たので、息子1が1歳になってすぐに仕事は(辞めさせていただいた教室以外は)通常に戻りました。

■第三子の場合:保育園に入るまでが長い。

第三子の息子2の時は、息子1から2年後でしたのでほとんどのことを同じようにしました。
ただし、息子2は5月生まれなので保育園に入所できるのは1歳11ヶ月から・・・。
(いまは乳児クラスができたのですが、息子2の時は近所の保育園にはなかったのです)
娘は2月生まれ、息子1は12月生まれだったので、保育園に4月に入所できるのが「その年に2歳になる子」なので、娘なら1歳1ヶ月、息子1なら1歳3ヶ月から入所できました。(実際は娘は2年間元住んでいた地域で保育園の審査に落ちていたため、2歳1ヶ月からもうひとつ上の歳のクラスの入所でしたが)

我が家の状況の変化としては、
・義父母が定年で家にいるようになった。
・娘が小学校、息子1が保育園で日中家にいることがない
・祖母が寝たきりになった。
という感じで、仕事の変化としては、
・楽譜の仕事をいただくようになった
・近隣の仕事が増えた
・土日の仕事の割合が増えた
といった感じになりました。

とはいえ、保育園に入るまでの期間が長かったので楽譜の仕事もなかなか手につかず、結局夜な夜な楽譜を書くということをしていた気がします。

■両立には周りの協力が必要。でも不思議なことに・・・。

こうやって3人並べてみるとすごいですね(笑)
3人とも共通しているポイントは、産後の復帰がおよそ1ヶ月半〜2ヶ月ということです。
こればかりは、皆さん真似してくださいとは言いません。
産後は精神が不安定になりますし、これまたいずれ書こうかなとちょっと思っているのですが脳疲労状態になるので、身体に不調ややる気が出ない、集中力の低下などの症状も現れます。

実際自分も集中力の低下はものすごくありました。
演奏面では初見ができない、楽譜を覚えられないなどが、楽譜を書くのは本当に集中力がなく散漫になりやすい状態が結構長く続きました。

なので、本当は無理をせず、身体が復活してくる3〜4ヶ月ぐらいが良いのではないかな?と思います。
我が家は家庭の状況や、代行の先生が遠方から来てくれたり、色々とありましたので復帰が早かったのですが、ただでさえ睡眠不足になりやすいので、頼れるものは全て頼っていくのが一番ではないかなと思います。

実家が近くにある方だったらご両親に、近所のお友達で預かってくれる人がいればそこに、街中でしたら子育て支援センターや保育ママなどがあり、小さい月齢の子も預かってくれるので利用するのもいいと思います。

子育ては周りとの連携が不可欠です。
まして、フリーランスとなると時間や出勤日など不定期になりますし、人によっては泊まりのお仕事などあると思います。
頼れる先を確保しておく、というのは一番大事なことなのではないかと思いますし、そこだけは行動を早く、そして勇気を持ってお願いしてみてください。

でも不思議なもので、そういう時期って周りが遠慮してるわけでもなく、自分と周りの人がこなせる仕事しか来ないんです。(もちろん遠慮して来ない場合もあると思います笑)
そして、例えば保育園に入所できるなど、転機があるとちゃんとお仕事が来たりするんです。これ本当に不思議なんですが、3人共そんな感じでした。

子育てをしながら仕事をするってどんな職種でも大変だと思います。
自分が思ったとおりに時間が使えない、急な病気や怪我があったり、思いもよらない事がたくさん起きます
私も子供が急に入院とか、たくさんありました(笑)
今となっては笑い話ですが、当事者としては気が気じゃないですよね。
でもそんな時、頼れる先を確保しておくと、少しだけ気持ちが楽になると思います。
そして、投げ出す勇気も必要です。
責任を放棄するというのとは違いますよ。
でも、頼れる先があれば投げ出すこともできると思うのです。
普段から誠実に仕事をして、しっかりコミニュケーションを取っていれば、理解してもらえることもたくさんあるんじゃないかな、と思うのです。

私の好きな言葉で、
「神様はその人に乗り越えられない試練を与えない」
というのがあります。

傍から見て、楽しそうな人だな〜、人生大変なことってなさそうだな〜と思う人でも、大変なことっていっぱいあると思います。
そういう人は、楽しみながら色んな波を乗り越えていたり、人には見えないところでたくさん苦労したんだろうなって思います。
自分もこの15年ぐらいをいまパパパっと振り返りましたが、当時はイライラしたことも、どうしようもない精神状態に陥ったこともありましたが、まあ何とか生きてます(笑)

■子育てと音楽家の両立って難しいの?

私の答えは、「難しいけど、けっこうできるもんだよ」です(笑)
でも、一番は自分を大切にして、いつも楽しくいられる環境を自分で作っちゃうってことかなって思います♬

ではまた。ばいば〜い!

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