トランペットは指が命

トランペット

こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

「芸能人は、歯が命」
なんてCMが昔ありましたが・・・

今日は「トランペットは、指が命」というお題にしたいと思います笑

トランペットは、唇が振動して音が出たり、息の使い方で音量や音の高さを変えたりと、とかく「唇周り」や「息」にフォーカスしがちですが、「指」ももちろんスムーズな演奏をするために欠かせない場所です。

どんなにいい音が出ても、指がきちんと動かないことには速いフレーズはできません。
ゆっくりなフレーズでも、指を押したり上げたりするのが遅くなってしまうと音がうまく流れません。

ここで、トランペットの構造を考えてみましょう。

トランペットはバルブ(ピストン)を押すことによって息の流れを変えて、別の管に流すことで音を変えます。

ひとつだけ押すこともあれば、2つや3つを同時に押すこともあります。

ピストン本体には穴が上下に開いていて、押し下げることで穴が移動し、管とピッタリ合うと息がしっかり通ります。

さて、この穴が移動する速度は速いほうがいのでしょうか、遅いほうがいいのでしょうか?

答えはもちろん、速いほうがいいですよね。

できるだけ素早く穴を移動させれば、テーブルクロス引きのグラスをテーブルから動かさないままクロスだけを抜き取るような感じで、息をスムーズに移動させることが出来ます。(例えがわかりにくかったらすみません笑)

ゆっくりと押し下げたり引き上げたりすると、息は一度遮られてしまいます。
一度狭いところをくぐりながら広いところに流れるので、息の流れが不自然になります。
場合によっては音がひっくり返ってしまったり、うまく当たらなかったりということが起きます。

実は音がうまく当たらない原因って指だったりすることも。

・しっかりギュッと下まで押していますか?
・指が変わるときパッと素早く上まで上がっていますか?

これを気をつけるだけで格段に演奏は良くなります。

最近YouTubeで動画を出していて、時々運指のことを褒めていただくことがあります。
指が動くたびにぴょこぴょこしてますね、とか笑
実は結構動画を撮る時に運指がしっかり見えるようにする、ハッキリ動かすようにするっていうのは気をつけていることだったりします。

口周りも見たいですけど、運指のやり方っていうのも見てる方は結構見てるんですよね。

音がスムーズに流れている方は運指もとてもきれいです。
素早く押して、素早く上げる。
これだけで全然違います。

練習方法としては、グーとパーを繰り返す「グッパーの練習」をするといいです。
楽器を持たなくても、空いた時間にちょこっと練習するだけで運指がはっきりするようになるのでおすすめ。

ポイントは、親指までしっかり巻き込んでグーにすることと、指先までピンと伸ばしてパーにすること。
最初はBPM60ぐらいからゆっくりグー、パー、と4分音符で練習し、だんだん早くして8分音符でグーパー、グーパー、三連符や16部音符で練習するとリズムトレーニングにもなるし一石二鳥笑

どうせなら左手も一緒に練習すればかなり指のトレーニングになります笑

是非やってみてくださいね。

ではまた。ばいば〜い!

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