コバンザメ奏法?

トランペット

こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

昨日は9ヶ月ぶりの吹奏楽の本番でした。
静岡県内はコロナの感染者数も少ないため、ぼちぼちこうした大きな編成のものも演奏会が始まっています。
このままこの状況が続くと良いのですが・・・。

相変わらず残響が素敵なホールです。

ありがたいことに、私は割と一般の吹奏楽団のお手伝いに呼んで頂くことが多いんですが、
その経験の中で「自分をどう使うと効果的か」ということを常に考えています。

自分が前面に出たほうがいい場面、サポートに回ったほうがいい場面、色々あるんですが、

昨日お手伝いさせていただいたバンドは、いわゆるスポーツで言うところの「クラブチーム」のようなバンドで、更に昨日の公演では近隣の学校の吹奏楽部の子たちが技術の向上を目的に、このコンサートのために一時的に参加という形だったため、大人ももちろん入っていますが中高生がたくさん参加しているという編成でした。

ただでさえ、慣れない状態での本番、ただやみくもに吹いても良いサウンドは出ません。

また、私が自由に吹いても合わせることは難しいので、こういうときは私は「コバンザメ奏法」というのを使います笑

子どもたちには「好きなように吹いていいよ。自分のタイミングでやりたいようにやって大丈夫だからね」とだけ伝えると、あとは子どもたちにピッタリ寄り添って、子どもたちの表現に合わせます。

ブレスのタイミングや、指のタイミング、もちろん音程感もピッタリ合わせます。

そして、ちょっと足りない部分は私がその中で増幅させたり表現したりします。
ここぞというときは自分を出しますが、基本的にピッタリくっついていくというスタイルで演奏すると、子どもたちは自分の音が大きくなったような錯覚になり気持ちよく吹けますし、ストレスを感じることなく自分を表現できるようになります。

吹奏楽においてはこのピッタリくっつくコバンザメのような吹き方をすると、音の厚みが増してよりふくよかなサウンドになります。

特に今回のように練習回数が少ないバンドであればあるほど、バンドの中の人が「いつもどおりに演奏できる」というのが大切になってきたりします。

もちろん時と場合にもよりますけど。

サウンドに厚みが増すことで、トランペットのセクションの中でもトップがよく聞こえるようになりますから、他のパートも合わせやすくなります。
そして、トップを吹いている子はストレスが減り、リラックスした状態で無駄に消耗せずに吹くことができます。
負担が減ることでパフォーマンスも向上します。いいことづくし笑

私は自分がグイグイ引っ張るタイプの奏者ではないと自分では思っていて、実はこうやって人の演奏にピッタリ寄り添うのが好きだったりします。
それで一緒に演奏している人のパフォーマンスが向上するのを見てニヤニヤするのが好きです笑

コバンザメ奏法は、相手の様子をじっくり観察するところにポイントがあります。
最初は私も自由に吹きますが、一緒に吹いている人が今どういう状態で、どういった体の動きをしているかということを観察していると、次にどう来るかを読むことができます。

特に静かな曲では音の頭が緊張しやすいので少しはっきり目に自分が吹くこと、そして落ち着いたら相手の動きを予測していくこと、そんなことを考えながら演奏しています。

必ずしもおすすめする奏法ではないですが、普段の練習の時に「相手の演奏をコピーする」ということを意識して練習してみると、自分のものでない音楽も表現できるようになるので、自分の表現の幅が広がりますよ♬

興味があれば是非やってみてください笑

それにしても、疲れた!笑

ではまた。ばいば〜い!

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