【トランペットのメンタルトレーニング】自己評価をしよう。【調子が悪い時】

トランペット

こんにちは!
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

【自己評価をしよう】
うまく吹けなかった時、まず自己評価をしてみるといいです。
ぼんやりと「全部ダメだ」って思うのではなくてとても細かく「この音は出なかったけどこの音は出た」と評価することです。
そうすると全体の何割ができなかったのかわかります。
そして意外と頑張れてたのがわかる笑

そこでできた分は褒めてあげる。
点数をつけてあげる。
いいところはきちんといいと評価し、悪かったところは「何が原因か」「どうやったら解決できるか」ということを考えることです。
そうすると客観的に自分を評価できて、できることに関しては自信が持てます。
大切なのは自分を肯定すること。

スポンサーリンク

調子が悪いときの心理状態

トランペットを練習しているときに、漠然と「調子が悪い、スランプだ」と思ったり、実際に音が出にくかったりするときってありますよね。
そういう時は何をやってもうまくいかないし、引きずると何日も調子が悪いままになってしまいます。

それで調子を崩した人を何人も見てきました。

特にそれは本番前に起こることが多かったりします。
私も何度も経験がありました。
前日まで調子が良かったのに、当日突然調子が悪くなってしまったこともあります。

そんな時の心理状態はどうなっているのでしょうか。

自分では大丈夫だと思い、言い聞かせても不安は拭えません。
焦る一方で、ただただ音が出るようにがむしゃらに吹いてみたり、色んなことを試してみたくなってしまいます。

いわゆる「パニック状態」に近いような感じになっています。
きちんと自分を見つめることができなくなっていることが多いです。

そうなると、何が何でも音を出さなくては、とモードが切り替わります。
無理矢理音の出るアンブシュアにしたり、音をひねり出したりします。
それを繰り返すと調子は更に悪化します。
もう1日2日ではどうにもならない状態になることもしばしばあります。


本当に危険な状態なので、できるだけこの状態にはなりたくないですよね。
そこで今日はこういう状態をメンタルトレーニングの面から解決する方法を挙げてみようと思います。

まずは現実を見ること

さて、この状態になった時、何が一番怖いかと言うと「いま自分がその状態であることを認めること、受け入れること」です。
受け入れてしまって開き直ろう、と思っても開き直れる人ってなかなかいません笑

「えーい、今日はもう音が出ないまま吹いちゃえ!」
と思っても、実際はものすごい不安に押しつぶされそうで無理して楽器を吹いてしまいます。

では、それを受け入れるってどういうことなんでしょうか?

それが、「自己評価をする」ということなんです。

例えばものすごい不調ではなくても、うまく吹けないフレーズがあったとしましょう。
その場合、何度も何度もそのフレーズを練習しますよね。
でも、何回やってもうまくいかないと落ち込んでしまいます。
そこで、ちょっと視点を変えて

「このフレーズのどの部分ができなくて、どの部分は良かったか」
というのを細かくチェックします。

例えば、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの音階だったとして、

ラ・シ・ド

が全然音が出なかったとします。
でもよく聞いてみたら

ド・レ・ミ・ファ・ソ

はとってもいい感じで吹けていました。

その時に「ラシドが何回やっても吹けない!」と思うのではなくて、

「ドレミファソはけっこういいじゃん。80点ぐらい」
と評価します。

対して、ラシドが全くかすりもしなかったとして、でもよくよく耳を澄ませたら聞こえてくる息の音はラシドになっているとか、少しかすった、など少しずつ加点してあげます。
完全に出なかったけど指ができたなら少し加点。
20点ぐらいとしてみましょう。

ということは、全体を見た時に前半は80点、後半が20点で、平均するとフレーズ全体としては6〜7割はできていると評価します。

意外と評価が高いですよね笑

解決法は原因→対処法を考えること

さて、この20点が改善したい点ですよね。

20点を50点にするにはどうしたらいいでしょうか?

まず、音が出なかった原因を考えます。

・アンブシュアを無意識に変化させていないか
・息は流れているか
・振動部に力は入っていないか
・指はきちんと押さえられているか
・タンギングやスラーは思ったタイミングでできているか

などの事が考えられます。

ではそれらの原因に対して、どんな対処法が必要でしょうか?


・アンブシュアを無意識に変化させていないか→アンブシュアは変化させないでそのままにする
・息は流れているか→息が止まっていないか、また止まっている場合どこで止まってしまっているか。
・振動部に力は入っていないか→振動部は力を入れると止まります。意識せず息を流すことに集中する、など。
・指はきちんと押さえられているか→音を出さずに階名を言いながら押せているか確認
・タンギングやスラーは思ったタイミングでできているか→開放で何か音(ソの音など)を出しながらスラーやタンギングのアーティキュレーション通りに息が流れているか、また指をピストンではない場所をそれをやりながら動かしてみてこんがらがったりしないか確認※この練習はまた後日書きますね

そして、ここからが一番大事なんですが、

30点を目指してください笑


10点UPでいいんです。
対処法を意識できると、少し息が流れるようになったり、アーティキュレーションの問題が解決したりして、おそらく少しだけ音が出るようになったりします。

最初に吹いてみたときより音が出れば「よし、さっきより音が出たぞ!」と褒めてあげます。

自分を褒めてあげる

そう、こうして10点UPできたことを自分で評価します。
できないことにフォーカスするのではなく、できることにフォーカスする。

できるようになると、自信がつきます。

その繰り返しなのです。

自分を責めることを繰り返すと、自己肯定感が下がります。
自己肯定感が下がると、緊張するようになります。
緊張すると、上手く吹けなくなります。

いいことなんてひとつもないんです。

なので、

できている部分を褒める。
できない部分は原因と対処法を考えて実践する。
少しでもできるようになれば自分を褒める。

これらを繰り返していくと自己肯定感が高くなります。

そして、「いま自分ができることをやる」ということを考えて演奏します。
うまくできているところをちゃんとできれば、この考え方を習慣にしているうちに解決していきます。

いきなり20点が100点にはなりません。
それはみんな同じですし、人によって成長速度は違います。
10点ずつ加点していく練習をしていくこと、80点の部分を褒めちぎること、それこそがとても大切になってきます。

これは楽器の練習だけでなく、すべてのことに使えます。
自己否定をせず、自己評価を細かくしていくと、いいところ、そうでないところが可視化でき、いいところはそのまま、そうでないところは対処していけば心の中もスッキリしていきます。

よかったら試してみてくださいね。

レッスンではこういったメンタル的な原因を探したり、その対処法を時間をかけて克服できるようにサポートしています。
オンラインレッスンもしておりますのでお気軽にお問い合わせくださいね。

ではまた。ばいば〜い!

タイトルとURLをコピーしました