できるようになってからやるのか、できないけどやるのか

トランペット

こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

近年、どんなジャンルでも割とマニュアル化していうるなあというのを感じています。

顕著なのは育児で、育児関係の本を読むと「赤ちゃんが〇〇できるようになったらこれを使いましょう」とか、○歳ぐらいになったら〇〇をやるのが適齢期、みたいなことをよく見ます。

確かに、そう書いてあるとそのとおりにしたくなるわけです。
だって安心だし。
できるだけ失敗したくないですもんね、子育て。

かくいう私も育児書や育児雑誌を読みまくって、子育てしました。
赤ちゃん期を卒業してからも、幼児の子育ての本、小学生の子育ての本、女の子の子育て、男の子の子育て、あ、犬の育て方の本も買って読みまくりました笑

マニュアルがあるっていうのはとてもありがたいし、いざというときにとても力になってくれます。
マニュアルを否定しているわけではありません。むしろそれがあったおかげで感謝する事例もたくさんありました。

でも、おわかりの通り、マニュアル通りに進むことって滅多に無いんです。

特に「対人間」になると、マニュアル通りに進まないことばかりです。

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楽器を吹くのもマニュアル通りに進まない

楽器を演奏するのももちろん人間がやることなので、マニュアル通りには進みません。
過去の多くのトランペット奏者たちが色々考えたり経験したことからたくさんの奏法を発信していますが、必ずしもそれが万人にとって正しいわけではありません。

だからこそ、自分にあった方法というのをひたすら探すしかないのです。
レッスンを受けに行くことで、自分にあった方法を見つけてくれる先生もいるかもしれませんね。

もちろん、例えばレッスンに行って、先生の言われたとおりにやってみるということは大事です。
何事もやってみないとわからないので、まずはきちんと実践してみます。
ただ、そこも人対人なので、受け取り方によっては違う方向に進んでしまう場合もあります。

だからといって、それが必ずしも悪い方向に行くとは限らないし、回り道して色んな経験ができることもあります。
要は、その人次第なんです笑

1年生の育て方(考察)

仕事柄、色んな中学校でのトランペットレッスンをさせていただいていますが、1年生が入部してから夏のコンクールが終わるまでの期間の育て方が色々違うことがとても興味深いです。

私は定期的に伺っている学校も、夏のコンクールのためだけに呼ばれて伺う学校も、必ず1年生の様子を見させていただいています。

というのも、春〜夏の時期は2〜3年生が忙しく、1年生は割と蚊帳の外で「とりあえずまず楽器を吹けるようにしようか」という感じの学校が多いので、その時期に1年生がグッと上達して、秋になって2〜3年生に合流するときに同じ土俵に立てるようにしたいからです。

(でも割とやっぱり放置になってしまうので1年生が伸びないのも事実・・・)

そこで、私が思うのは「1年生だけで合奏をしてみてはどうか」ということなんです。

いくつかの学校であったり、個人レッスンに来ている子の中でも、1年生から合奏に参加している学校があります。
もちろん、1年生は最初は何もできません。
楽譜も読めない子もいますし、音だってうまく出せない子もいます。

でも、人数の関係であったり、それぞれの学校の事情や方針で1年生が楽器を持って1〜2ヶ月ほどで1曲演奏できるようにしなくてはなりません。

うまくいかないジレンマを抱えながらですが、とにかく必死で吹けるようにします。
正しい吹き方とか、無視です笑
(もちろんきちんとアドバイスはしますが)

そんな環境で育ってきた子たちって、あとからものすごい勢いで伸びるんです。
これは経験上、たくさんのそういう子たちを見てきています。

マニュアル通りの吹き方はしていないけど、でも必死で1曲をなんとか音を並べようとする、人前で演奏するので音楽はどんどん進んでいって、やり直しもできない。
でもそういう経験をすることで、合奏とはどういうことなのかというのを学んでいきます。

そういう経験をした子たちは、驚くほど成長するのをたくさん見てきました。

まとめ:どちらも正しいし間違ってないけれど経験は必要

「きちんと基礎を練習してある程度演奏技術が身についてから合奏する」のも、
「演奏技術は伴わないけどとにかく経験をする」のも、
どちらが正しいとも間違っているとも言えません。

前者が合っている人もいれば、後者のほうが伸びるタイプの人もいます。

でもやっぱり「経験する」っていうのはとても大切で、
1曲演奏することができた、という経験は自信にも繋がります。

基礎練習であったり、基本的な技術を取得することはとても大切です。
マニュアルに沿ってやっていくこともとても大事なのですが、
ときにはマニュアルから離れて順序関係なくなにかに挑戦するということもとても大事です。

バランス良くそれをやっていけるのがいいのかもしれませんね。

子育ても同じこと。
もちろん、命に関わることは慎重にならなければいけませんが、子供に経験をさせるということもある程度必要なのかもしれません。
悩みながら、色々と経験できるようにさせてあげたいなあと思う毎日です。

ではまた。ばいば〜い!

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