こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。
レッスンでこんなことがありました。
ここの音の並びなんですけど、どうしても自分が予想したのと違う音でしっくりこないんです。
とあるエチュードをやっていた時のことでした。
生徒さんが、譜面のある箇所を指して「ここの音の並びがしっくりこないんです」と。
エチュードなので、著者が意図的に「少し不自然な転調」をしているところでした。
音楽において、「安心できるコード進行」と「予想外のコード進行」というのがあります。
それは書く人によって様々ですし、その人のキャラクターもよく出ます。
エチュードにおいては、安心できるコード進行の場合もあれば、予想外の音に飛ぶことで注意力を高める目的もあります。
この場合そういったことが目的で生徒さん曰くの「不自然な音運び」だったようです。
でもその感性ってとても大事で、自然に感じられる音運びがきちんと身についているってことなんですよね。
ここで大切になってくるのが「調性感」です。
これはピアノやギターなどのコード楽器や複数の音を同時に出せる楽器の演奏者にとってはあまり感じることのない感覚だと思います。
というより、常にコードありきで演奏する楽器なので、そこが基準になっているんですよね。
管楽器は単音の楽器なので、メロディを演奏している時、メロディのことしか考えてない事が多いです。
要は目の前にある音符を並べることだけに必死になってしまうタイプの方が多いです。
無伴奏の音楽もありますが、それは「余白がある」音楽なんですよね。
無伴奏になることで、その周りに「本来あるはずの音」を想像するという余白が生まれます。
そう、その余白こそが音楽の醍醐味で、それを「常に想像し続ける」ことが音楽にいろどりをもたらしてくれるのです。
いま自分が吹いているのはどんな曲なのか。
コードは?リズムは?雰囲気は?
スケール1つでも、音楽の全体像をイメージできると小さなミスが減ったりします。
もちろん、譜面どおりに音が並ぶように練習することもとても大事です。
それをきちんとしたうえで、上記のことを考えられるようになるともっと音楽として素敵なものになります。
私はレッスンの時、ピアノがある環境であれば基礎練習でも伴奏をつけます。
伴奏をつけることで、音楽の全体像が見えて、それが音感につながっていったり音程感につながっていったりテンポ感につながっていったりするからです。
スケール1つでもコード進行によって雰囲気はガラッと変わりますし、伴奏のパターンによっても変わります。
ゆったりした伴奏であればゆったりした演奏に、パキッとした伴奏であればパキッとした演奏に。
雰囲気作りってとても大事なんです。
アンドレ・アンリさんのアーバンはまさにそれですね。
この本はアーバンから抜粋してありますが・・・。
全ての項目に伴奏があるといいなあと思いまして・・・。
少しずつですがYoutubeにアップしていこうと思っています。
最初の方の練習から、私も全てではないですがある程度のところに伴奏をつけてみようと考えています。
単音しか出ない楽器ですが、単音しか出ないからこそ「余白をイメージする」ということを忘れずに演奏できるといいですね。
オンラインレッスンでも通常のレッスンでも、ピアノがある環境であれば伴奏付き基礎練習ができます♬
お気軽にお問い合わせくださいね。
ではまた。ばいば〜い!
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