バテるのには理由があります。

トランペット

こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

「今度定期演奏会があるんですが、どうしてもバテてしまうんです。何かいい練習方法はありませんか?」

こんな質問をよくいただきます。

さて、ここで問題です(?)

私は普段どのぐらい練習していると思いますか?

答えは、「1日に多くて1〜2時間程度」です。

もちろん、そうでない時もありますよ。
1日中リハーサルだったり、レッスンだったりで吹きっぱなしのこともあります。
が、普段は他の編曲だったり事務的な仕事であったり、家事であったり、子どもたちのことであったり、ずっと練習してばかりいられないので短い時間にギュッと集中して練習しています。

仕事の内容によっては全く吹かない日もあります。

さて、皆さんはどのくらい練習していますか?

中高生であれば、毎日のように部活があるので1日2時間以上、土日だと丸一日部活ということもありますから、吹いている時間はとても長いですよね。

私の何倍も練習していると思うんです。
でも、私はそうそうハードなプログラムでもない限り「バテて音が出なくなる」というのは近年少なくなりました。
その違いは何でしょうか?

つまり、バテる=練習時間が足りない、ではないということなんです。

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バテるのには理由があります。

バテる要素として、

・譜読みができていない
・様々な事例に対処するための練習が足りていない

この2つが大きく挙げられると思っています。

まず、譜読みは「楽譜にある音がなんとなく認識できていてなんとなく吹けている」のは譜読みができたとは言えません。

譜読みというのは、以前からこのブログやnoteでも書いていますが、

・音名とリズムを正確に歌うことができる(音程や高さは正確でなくてもいい)
・指をその歌と同時に正確に動かすことができる
・アーティキュレーションを正確に歌うことができる
・指をその歌と同時に正確に動かすことができる

この4段階ができている状態です。

プラスして二人以上の合奏の場合、

・他の楽器がどこでどんな動きをしているか知っている
・スコアをざっくり覚えている

これらができていると更にバテにくくなります。

自分のパートを覚えることはもちろん、音楽の全体像を把握することで次にどんなことが起きるのかが想像しやすくなり、フレーズとして音楽を捉えられるようになります。

様々な事例に対処するための練習

もう一つの理由としてこれが挙げられます。
様々な事例に対処するための練習とはどんなものでしょうか?

音楽には色んなシーンが出てきます。
ゆったりとしたフレーズ、速いパッセージ、タンギング、跳躍、強弱など・・・

これらに即座に対応できる基礎練習が必要になります。

基礎練習というと一般的に音階やロングトーン、リップスラーなどがあげられますが、
曲の中にはそれだけでは対処できないことがたくさん出てきます。

もちろん、普通の基礎練習も必要です。
様々な事例に対処できるための息のコントロールも必要になります。

アクセントは急激に息を増やす必要があるので、そのためのロングトーンだったり、

色んな速さでできるタンギングだったり、

スケールも様々な調性で吹ける必要があります。

リップスラーや跳躍の練習で音の距離感を掴むことも必要ですし、
突然の転調でもぱっと対応できる反射能力も必要です。

それらを全部まとめたものが、アーバン金管教則本です笑

アーバンは難しい!という方も少なくはありません。
それもそのはず、全ての演奏に対する対処法をトレーニングする本ですから、難しいものもたくさんあります。

ただ、やはりこれをきちんとできると大概の楽譜は簡単になってくるのではないでしょうか。

もちろん、アーバンを使わなくても曲に応じて都度そのテクニックのためのトレーニングをすることもいいと思います。
跳躍に対する考え方、リップスラーを簡単にする方法、本に載っていない「トランペットを吹くための考え方」というのをこのブログであったりnoteであったり、YouTubeやTwitterなどで私も発信しています。

バテる、というのは大きな課題ではありますが、ちゃんと「バテにくくなる」方法というのは存在します。
理由がわかれば対処法がわかります。

練習時間ではないのです。
バテるのは、バテる理由を知ることと、それに対処する方法をトレーニングすること。
それだけで解決します。

ではまた。ばいば〜い!

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