【トランペット】音色ってなに?

トランペット

こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

ぴよこちゃん
ぴよこちゃん

部活で「音色が汚いから直しなさい」って言われたピヨ。
音色ってどうやったらきれいになるピヨか?
教えてほしいピヨ!

さて、こんな内容の相談をよく受けます。
今日は「音色について」を書きたいと思います。

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そもそも音色ってなに?

「音色」という言葉について調べてみました。

音色 - Google 検索

wikiによると、

音色とは、音の質を表現するために用いられる用語である。音高や音圧が同じであっても音色の異なる音は異なる聞こえ方をする。専門的な場面では「おんしょく」と読まれる。

となっていますね。
音高や音圧が同じであっても音色の異なる音は異なる聞こえ方をする
というところが、おそらく「音色について悩んでいる」人の思っていることでしょう。

でも、音色が異なる音が重なって、それが必ずしも「悪いこと」なんでしょうか?

全く同じ音色ってならないとダメなんでしょうか?
だとしたら、なぜダメなんでしょうか。

私はそもそも音色というのは、「声色(こわいろ)」ととても近いものだと考えます。

声って人によって様々ですよね。
別々の声色の人たちが、同じ音を歌ったとき、どんなに素晴らしくてもよーく聞いてみると「あ、この人の声とあの人の声だな」ってわかりますよね。
でも、同じように歌っているように聞こえるし、意識しないとわからないぐらい似たようなサウンドになることもあると思います。

声は、その人の骨格や体格など身体的なものだったり、育った環境などでそれぞれがそれぞれに「他人と認識できる」ぐらいの違いがあります。

そう、同じように管楽器に関しても「音色」というのはその人の骨格や体格などで違いますし、もっと言えば楽器のメーカーや個体差でも変わってきます。

なので、音色というのはその人が個性として持っているものだと私は考えます。

音色が汚いのは何が原因?

では「音色が汚い」と言われる人は直せないのでしょうか?

音色はどうやったら直るのでしょうか?

結論から言うと、音色が汚いと思われる原因は「音色のせいではない」ということなんです。

声を出す時に、喉を締めたり、体に力が入っているとベストな声が出せないのと同じように、
音色も振動する部分を押さえつけたり、体に力が入っているとベストな音が出せません。

自分が本来持っている音色を引き出すためには、極力自然な息の流れを作ってあげることがとても大切になります。

トランペットをはじめ金管楽器は唇の振動で音が出ますが、
唇が振動しやすくなるように現代の楽器はとても考えられていて、
マウスピースにしろ楽器にしろ、そこに唇をセットして息を流すことで唇が振動するように作られています。

その「音が出やすく作ってあるもの」に対して、「余計なお世話」をしてしまうと、本来持っている自然な振動を妨げてしまうことがあります。

「余計なお世話」とは、例えば唇をギュッと締めて振動を自分で作り出そうとしていたり、息で出そうとしすぎて許容量以上の息を入れてしまったりすることです。

物理的な話だと、音が出るために必要な息の量、スピードは音によって決まっていて、きちんと用法用量を守ってあげると音が出る仕組みになっています笑

もっと突き詰めていけば、「発音」を改善することで音色が改善することもあります。

音色を合わせるにはどうしたらいいの?

さて、ここまで読んでいただいて音色は「その人が個性として持っているもの」で、「極力自然な息の流れで楽器に息を流してあげると本来の音色を発揮できる」というところまではわかりました。

では、合奏などで「音色を合わせる」というのはどういうことなのでしょうか?

音色そのものはその人その人によって違うので合わせることはできません。

そう、つまり「音色が合わないのは当たり前」なんです。
しかし、「音色が合っているように聞こえる状態」を作ることは可能です。

音色が合っているように聴こえている状態というのは、

「発音や表現方法が同じになっている状態」

ということなのです。

よくお友達なんかと話していて、「わ、シンクロしちゃったね!」ということがあると思います。
そんな感じなんです。
同じことを同じタイミングで同じ言い回しをすると「シンクロした」と思うように、音もそうやってシンクロ状態を作れば良いわけです。

シンクロナイズドスイミングって、それぞれ選手の体型は様々ですよね。
でも同じ動き、同じ表現、同じ表情をすることで素晴らしいアートになるように、

楽器の世界でも同じように演奏者たちが「シンクロする表現」をすれば良いのです。

そのためには、色んな表現や色んな発音ができないといけません。

だからそのために「基礎練習」というものがあるのです。

基礎練習をただ言われるがままに何も考えずにやっていても身になりません。
こういう、いかなる場所・状況でも様々な表現ができるように発音のトレーニングをしたり、息をコントロールするトレーニングをするのです。

一緒に演奏する奏者が「どのような発音で、どのような息の使い方で演奏しているか」ということをよく観察し、極力それに近づけると、より「音色が合っているように聞こえる演奏」になります。

ぴよこちゃん
ぴよこちゃん

な、なるほどピヨ・・・。
やっぱり基礎トレーニングって大事なんだピヨね。
今日も練習頑張るピヨーーーー!

ぴよこちゃんも頑張ってね笑

ではまた。ばいばーい!

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