こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。
以前リモートアンサンブルについての記事を書きました。
この1ヶ月でリモートアンサンブルをする方々がとても増えましたね。
毎日のように色んな方の素敵な演奏がどんどん出てくるので楽しく拝見しています。
部活動でのリモート合奏も増えてきました。
吹奏楽コンクールについての話題に関しては今日は触れませんが、おそらく今後の情勢としては「自粛緩和→規制」の繰り返しになるのでは、という予想が出ているので、それこそ特効薬であったりワクチンが完成・普及するまではこのような形になってくると思われるので、この「リモートアンサンブル」の必要性が出てくるかもしれません。
とはいえ、これは今の一時しのぎ的なものであるとは思いますが、今後今ほどの数ではないにしろこういった流れは続くのかなと考えています。
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リモート合奏に必要なもの
リモート合奏において、まず絶対的に必要なものは以下のものです。
・動画編集をする技術のある人
・多重録音を編集する技術のある人
です。
(ものじゃない)
これをできる人が身近にいること、もしくは外注することがおそらく第一条件です。
個々に録音・撮影したものをまとめられる技術(及びソフトウェア)のある人がいないとできません。
でも、対外的な活動が規制されているぶん、予算をそちらに回すというのも1つの手立てだとは思います。
身近で見つからない場合はクラウドソーシングで探すのがいいと思います。
ココナラは色んなクリエイターさんがいるのでホントにおすすめです。
個々に必要なものとしては、
・メトロノーム(電子メトロノーム)
・イヤホン
・スマートフォンなど動画を撮影できるもの
だけです。
あとはスコアがあると動画編集の時に楽器のピックアップなどができるので便利です。
リモート合奏の手順
おおまかに説明するとこんな流れになります。
・選曲する(まずはテンポの変化のないものがベスト)
・演出等を考える(○小節目〜歌う、最後に手をふるなど)
・各自練習、メトロノームを聴きながら数回個人的に動画撮影しリハーサル
・動画提出、あとは編集の方と打ち合わせ→完成
選曲は、まずはテンポの変化の少ないものがいいと思います。
リモート合奏の場合メトロノームを使うのが一番手間もコストも掛かりません。
テンポの変化のあるものだとメトロノームでカバーしきれないのと、撮影や録音の時にデバイスが複数必要になります。
テンポの変化のある曲の場合、一定時間でテンポチェンジできるメトロノームのアプリが必要になり、スマートフォンでそれを聴きながら動画撮影はできないので(acapellaアプリならできますが無料の場合1分まで)、別のデバイスでテンポの変化するメトロノームもしくは基準となる演奏を聞く必要があります。
ゆくゆくはそういったアプリが出ると思います。
メトロノームの音付きで録音できるアプリ・・・早ければ夏あたりまでに誰かリリースしてるかもしれませんね笑
演出等があれば事前に考えておきます。
どんな動画にしたいかというのを考えるのも大事ですね。
いま、リモート合奏している学校がたくさんありますので、YouTubeで検索してみるといいと思います。
そして、個人的なリハーサルが絶対必要です。
プロでも一発撮りは難しいです笑
普段楽器の演奏を動画で撮り慣れていないと緊張するので、何回も「撮影に慣れる練習」が必要です。
これに関しては次の項目に書きますね。
リモート合奏で学びになること
リモート合奏の録音・撮影をするにあたって一番のメリットは
・一発撮りをするために集中力が身につく
・メトロノームに合わせるのでテンポ感が身につく
・自分都合で曲を止められない(止まったら音がなくなる)ので精神的に強くなる
これらが挙げられると思います。
特に録音や撮影は普段から慣れていないととても緊張します。
「いつどんな時も撮影しながら練習」
するようにしていると、そのうち動画を取ることに慣れます笑
録音も同じくで、何度かやっていくうちに録音することに対しての免疫ができてくるので緊張しなくなってきます。
これはプロでも同じことで、普段から録音や撮影に慣れていないと余計な力が入ってしまうので、常に同じ緊張感、同じリラックスを感じながらできるように徐々に慣らしていくしかありません。
また、動画と録音が同時となると自分都合で曲をストップできないので音が多少はずれても止まることが出来ないのでかなりの集中力がつきます。
これに関しては、多少の間違いは録音の調整でなんとかなる部分もあるので笑
何テイクか撮影してみるのをおすすめします。
間違えないで最初から最後までってけっこう大変なんですよ笑
毎回が本番の緊張感を持てる練習ってなかなかないので、これを機に本番のための集中力を身につけられるといいですね。
そして、メトロノームでの練習。
学生さんは普段からメトロノームでの練習をしているとは思いますが、これが1人でやるとなると実は結構大変だったりします。
メトロノームで1曲通す、休みもきちんと数える、テンポからズレないようにする。
基礎練習も大事ですが、こういう練習ができるとものすごい力になっていくと思います。
そして、金管楽器にありがちなんですが、曲を通していると途中音を外して止まってしまったり、吹き直してしまったりすることが多いです。
でも全部録音に残ってしまいますし、止まってしまったらまた最初から撮り直しになるので、自分都合で曲をストップできなくなります。
よく私はレッスンで「必ず何が起こっても最初から最後まで通す練習っていうのを1日に1回はしてあげようね」と学生さんたちに言っていますが、トランペットの生徒さんたちは割と「バテたらそこで諦めちゃう」って方が多いんでこの練習をしています。
実際本番はバテようが音を外そうが止まることは出来ないので、いつでも練習の時に止めたりやめたりしているとやっぱり本番も同じようになってしまいます。
なので、自分都合で曲を止めないように意識しながら練習すると、不思議なことに最後までちゃんと吹けたりするんですよね。
要は集中力の問題なんですけどね。
もちろん、バテないために、音を外さないために基礎練習をきっちりすることも大切です。
でも何があっても曲を吹ききる、という心の強さを鍛えるためにはこのリモート合奏が実はけっこうおすすめです笑
リモート合奏は個人練習においての最強ツール
以上のことを考えても、リモート合奏に挑戦するのは個人の力を伸ばすためにかなりいいツールだと思われます。
ただし、やはり冒頭に触れたように、動画編集と録音したものを編集する技術のある人がいないとできません。
そして、合奏・・・という名前はついていますが、リモート合奏はあくまで「個人練習の一環」ということを忘れてはいけません。
ただし、この個人練習をすることによって、バンドの力は飛躍的に高くなると私は思っています。
是非リモート合奏やってみましょう!
ではまた。ばいば〜い!
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