【譜読みトレーニング】休符ってどうしてますか?

トランペット

こんにちは♬
トランペット奏者・作編曲家のいわたけいこです。

以前譜読みのトレーニングに関する記事を書きました。

レッスンでも譜読みトレーニングは必ずやっているのですが、生徒さんたちが皆さん苦手なことがひとつあります。
それが、休符を声に出して歌うこと、です。

いわた
いわた

ではこの譜面を歌ってみましょう。

生徒さん
生徒さん

ドーレ ミファソ ラ ドーソ ファソー

いわた
いわた

あ、そこの休符はウン、とかウ、とかでしっかり声に出してみましょう。

生徒さん
生徒さん

えーっと、ドーレ・・・ミファソ・・ウン・・ラ・・・あれ?

こんな感じで、休符を声に出して歌えない生徒さんが多いです。
嘘みたいだけど、本当です笑
休符ってつい「黙ってしまう」人がとても多いんじゃないかと思います。
特に速い曲になると、休符はスルーしてとにかく音符だけを追ってしまうようになってしまいがちです。

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休符も音楽に欠かせない大事なパーツです。

休符というのはただ「お休みする」ためにあるのではありません。
きちんと意味があって「音を出さない」ためのものなのです。

休符が入ることで、音楽にメリハリが付きます。
流れるようなメロディで突然4分休符や8分休符などの短い休符が入ると「ハッ」とします。
小節単位の長い休符のあとに、トランペットや大きな音のする楽器ががバーンと入ってくると「おおっ」となります。
簡単に言うとそんな役割をしてくれているのです。

例えば、同じ「ドレミ」でも、

というものと、

では大きく違いますよね。
同じように「ドレミ」と歌ってしまってはリズムの違いが出ません。
歌うのであれば、前者は「ドレミ」でいいですが、後者は「ド レ ウン ミ」と声に出さないと正確なリズムになりませんよね。

実際の譜面を使って読んでみましょう

音符は「タン、タン」と言うことができるのに、休符になると「ウン」なのか、「ウ」なのか、区別がつかない生徒さんも時々いらっしゃいます。

パッと見て、音符の音の長さがわかるように、休符もパッと見てわかるといいのですが、普段から休符をきちんと読まないでいると、考えないと言葉が出てこなかったりします。

なので、例えば4分休符は「ウン」、8分休符は「ウ」などのようにあらかじめルールを決めておくといいかもしれません。

では、以下の譜面を読んでみましょう。

吹奏楽ではよく聞くフレーズですね笑
このフレーズをまず読んでみると、大体の生徒さんは
「ファソ シ ド レ ファー シー」
と声に出します。
ではこれを、休符もしっかり声に出してみましょう。

ウン、ファソファー(ア)シー」

ちょっと言いにくいのでゆっくり言ってみてください笑

休符を歌うことで正確なリズムがわかる。

上の譜例を休符もしっかり声に出すと、曖昧だったリズムが正確にわかるようになります。
これを合奏する前にセクションなどで全員同じように「言語を一致」させると、リズムが揃うようになると思いませんか?
そして、前回の譜読みの記事に書いたとおり、音・指・アーティキュレーションが音を出さずに表現できることでトランペットを演奏するのも楽になります。

頭の中にあいまいな部分があると、それは音に必ず出ます。
私もこれしょっちゅうあります笑
ビッグバンドのバッキングとか、とても休符が多いのでそこをしっかり読めないまま演奏すると派手にソロをやらかします。
※飛び出してるだけです。

普段からこの休符を読むトレーニングをしていると、初見が強くなります。
初見に関してもある意味トレーニングをしていないとできなくなるので、常にどんな楽譜も同じように練習できるとそれが習慣になります。

休符を歌う習慣づけをするだけ。これだけで楽器は上達します。

休符も、音符と全く同じ価値のあるものです。
音を出すのも、音を出さないのも曲を作る大切な要素なのです。

自分で曲を書いていてもそうですが、休符があることでオリジナリティも出ますし、休符をあえて入れることでスパイスにしていたり、かっこよくすることもできればその休符1つで悲しみが表現できたりと色んな意味を持って書いています。

休符はお芝居のセリフと一緒です。
または「間」なんかもそうですね。
しっかりひとつひとつの休符を大切にできると、音楽は更に素敵なものとなります。

頭の中に楽譜がきっちり入ると、考えることが減るのでそのぶん息のこと、フォームのことなどに意識を向けることができます。
そうすればもっと楽器が自由に吹けるようになりますよ〜。

どうか皆さん、休符も読んであげてください(笑)
休符たちが音も立てずに訴えてますよ。

レッスンでは楽譜が読めない方にもアドバイスしています!

ではまた。ばいば〜い!

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